セクシー田中さんについて | まったりはんなり

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月末ブログがこのところの恒例でしたが

ドラマ化をめぐる漫画家さんの出来事が

ショック過ぎて書けずにいました。

悲しいというよりは悔しいという感じ。 

漫画のアニメ化実写化は昔からよくあり、

アニメ化はそんなに改変がないけれど、

ドラマや映画になるといきなりチープな

世界観になり、ストーリーも登場人物も

何それ?あなた誰?みたいな改変も多くて

とてもがっかりする事が多いです。


それでも、何回もドラマ化映画化をこなした

ベテランの漫画家さんがあれほど苦しみ、

悲しみ、挙げ句の果てに天に召されたという

今回の出来事はおそらく漫画家さんが命を

かけても作品を守りたかったからなのかなと

私は思いました。

小学館を通してドラマ化に際して交わされた

約束がなぜ守られなかったのか、

そもそも漫画家さんからの条件がプロデューサー

以外の人に伝わっていたのか、

それらの謎を解明出来るであろう日テレも小学館も

まるで他人事のような冷たい当たり障りのない

追悼文をあげただけ。


ここまで来ると、おそらく日テレと小学館が

グルになって漫画家を騙してドラマ化させたのでは

と穿った見方をしてしまいます。

いざ撮影を始めてしまえばこっちのものだ、

原作なんて変えてなんぼだ、原作者には伝えて

いるけど難しいんですよね等言い訳をして

時間切れさせて了承させる、未完の作品を

改変させたくない漫画家さんを皆で追い詰めて、

ラスト2話の脚本を書かせた、本来担当するはず

だった脚本家がSNSでこんな事初めてありえない

みたいに漫画家さんを貶める文章を書き、

それらに賛同する同業の脚本家達。

ドラマの公式ページへのコメントで漫画家さんの

脚本を不満に思うようなコメントに公式がいいね…凝視

漫画家さん、ドラマのDVD化を初期の段階で

NOを出していたそうです。

今は削除されてしまったけど漫画家さんが

ドラマ化を承認してから最後の脚本を書かざる

おえなかった経緯を説明していました。

一番描きたかったテーマが全て抜け落ちて

自分のキャラが全くの別人みたいになっていて

脚本を何度も直してもらった事、それも関係があるのか結果的に自分が不慣れながらも残り2話を

書いた事等々。


漫画家さんをはじめとするクリエイターさんに

とっての作品は大切な我が子のようなもの。

その我が子を愛情を持つ事なく好き勝手に

蹂躙されたらと思うとものすごい絶望感だったのでは。

守ってくれるはずの小学館は日テレと一緒になり

漫画家さんを追い詰めての悲劇。


起用した役者さんのプロダクションからの要望、

スポンサーからの要望、グッズやDVD化する事で

得られる利益、安易な安いラブコメにする事で

視聴率を上げたかった局のドラマ班。

そんな混沌とした底なし沼みたいな現場では

純粋に作品を愛する漫画家さんは異端でしかなく

きっとあからさまではなかっただろうけど

嫌がらせや意地悪をたくさんされたかもしれません。


どんなに強く成熟した人であっても長期に渡る

集団での無視を含むいじめはじわじわと

心を蝕んでいきます。

そんな現場なら原作を降ります!と途中で

降りても私は良かったと思うけれどきっと

作品から飛び出したキャラ達を、作品を、

最後まで守りたかったのかなと思います。

悲しい結末になったけれど、作品自体は

おそらく再放送なしで封印、DVD化もなしになり

漫画家さんの作品を守りたいという願いは

叶ったのかもしれません。


無駄死ではないかと言う人もいるけど、

原作者の権利、ドラマ化、映画化におけるギャラの安さ、出版会社の驕り、過去にあった様々な

理不尽な出来事が今SNSを中心に吹き出していて

漫画家さんはクリエイター達の環境へも

一石を投じたのではないかと思いました。

「砂時計」大好きな作品でした。

芦原妃名子先生のご冥福を心からお祈りします。