皆さんこんにちは。秩父のクマです。
沢山の方からコメントやアメンバー申請をいただき、本当にありがとうございます。
今回は、家造りの中でも重要な、「庭」をテーマに考えます
庭と一口に言っても、外構から植栽まで全てが庭づくりの一環となります
そんな中で、我が家が庭づくりのテーマにしていたのが、「雑木の庭」でした
雑木の庭って何?という方は、以下の記事をご覧ください
今回は、前回のお話でも少し触れました、「微気候改善」についてお話したいと思います
微気候(びきこう)とは・・・住まいとその周辺に限った、ミクロの気候のことを言います。限定的なエリアや条件下での気候のことを指します。
【イメージ:高田造園設計事務所ホームページより抜粋】
自宅の庭に木々があることにより、様々な微気候改善効果が表れます
1、木々の枝葉が直射日光を遮る
夏、上空に枝葉を大きく広げる樹木は、直射日光を遮ってくれます
木陰によって地表面は冷やされて、快適な空間を提供してくれます
家の周りの木陰によって、地表面を暖めないことは、快適な住環境を構築するうえで、とても重要な要素となります
直射日光にさらされて熱を蓄積したコンクリートや、アスファルトが周りにあるのと、木々の木陰やグラウンドカバーがあるのとでは、家の中での快適さも大きく変わってくるからです
当たり前のようで忘れられがちですが、「家の中の快適さは、家の外の外的要因が大きく影響する」ということです
我が家の場合、夏の西日を遮るように樹木を配置してあります
冬、葉を落とした落葉樹の枝の間からは、暖かい陽光が差し込みます
植栽をする際には、落葉樹と常緑樹の配置が重要なポイントです
【ヤマモミジとアオダモ】
2、庭に風の流れを起こす
以下 高田造園設計事務所さんのホームページより引用
樹木の日陰側には温度差による下降気流が生じ、上空の冷やされた空気が降りてきます。それが樹木の下を涼風となって流れ、日向側に抜けていきます。木の下を通って日向側に抜けた風は、今度は直射日光に温められて生じた上昇気流に乗って、上空に引き上げられます。木陰側と日向側との地表温度の差が晴天時に風を起こし、木の下に常に涼風の流れを生じさせてくれるのです。
猛暑の日中、木の下に入るとひんやりした空気を感じるのは、この冷気の流れのためなのです。
いや~凄く分かりやすく解説されています
当たり前のことのようですが、意識して庭づくりに取り入れるのは至難の業です
雑木の庭の場合、木々がしっかりと成長し、樹高が出てくれば、自然と上記のような状態を作り出すことができます
真夏の炎天下 涼風の通り抜ける庭 木々の木陰 揺らぐ葉
こんな素敵な庭があるだけで、自然とリラックスできそうです
下記のような雑木の庭が理想形です
我が家の場合、こどもが幼いうちは空間を広くとり、遊ぶスペースにしておきたいので、現在は外周をメインに植栽を配置しています
【イメージ:高田造園設計事務所ホームページより抜粋】
3、葉からの水分蒸発による周辺温度抑制
真夏の日中、木々は枝葉の温度が上昇しないようにするために、水を根から吸い上げます
それを葉から蒸散させることによって、木自身の体温を下げています
これにより、水分が空気中に放出され、周辺の外気温が下がります
炎天下の中でも森の中が涼しく、潤う感じがするのはこの効果です
昔から日本の文化である「打ち水」と同じようなものです
下記の図は、我が家の雑木の庭の設計図です
【雑木の庭設計図】
埼玉県内にも「雑木の庭」をメインに、外構をおこなっている業者さんが何件かありますが、我が家が見積もりをお願いしたのは、寄居町にある「中央園芸」さんです
残念ながら発注には至りませんでしたが、素晴らしい提案内容でした
「中央園芸」さんは高田造園設計事務所さんの勉強会や、講演会などに数多く参加している、埼玉県内における雑木の庭の先駆者です
ホームページはこちら→→→中央園芸
雑木の庭に興味がある方は参考になさってみてください
今回は、雑木の庭の効果の一つである、「微気候改善効果」に関してお話しました
雑木の庭には他にも、「リラクゼーション効果」や「五感刺激効果」など、人体に直接影響を与える様々な効果があります
そのあたりは折を見てお話したいと思います
といったところで本日はここまで。
長文お読みいただきましてありがとうございました。