●相手の立場になって考えることができないという悩みについて
「患者さんの立場に立って考えなさい」 という話とは、ほんのり違い、今回は別の視点からお話をさせていただきます。
「自分がもしも、相手の立場だったら、どう思うだろう?どうするだろう?」と考える視点は「相手のことを思いやるという気持ち」「相手の思いを理解したいという心」という意味合いも含め、とても大切です。
例えば、 深夜3時に、自分がとても寂しくて、彼に電話をしたい。
→私だったら、次の日の朝から仕事の時に電話されたら嫌だな・・・
付き合っている彼がいるけれど、元カレと連絡を取りたい
→私が逆の立場なら、今の彼が元カノと連絡を取られるのは嫌だな など。
こういうわかりやすい例だと「あ。やっぱ、やめとこ」という気づきは起こりやすいのですが。
こういう場合は、どうしたらいいの?と、迷ってしまうケースという場面も多々あります。
落ち込んでいる彼に、声を掛けた方がいいのか。それとも、そっとしておいた方がいいのか。
疲れて、早い時間にソファーで寝ている彼を、「あんまり寝ると夜、寝れなくなって明日が辛いだろうから」と無理矢理、起こすのか。それとも、疲れているんだから、このまま静かに寝かせてあげるといいのか。
一体、何をしてあげることが正しかったんだろう・・・と考えると、疲れてしまうときもありますよね(^-^;)
そして、同じ人に、同じ気遣いをしたとしても、それが時には喜ばれることもあれば、時には嫌がられることもある。
・・・なかなか難しいものです。
「このテクニックを使えばうまくいく!」的マニュアルで失敗するのは、「スキルに頼っているから」だと思うのです。
だから、コミュニケーションがうまくいかなくて、何から改善していけばいいのか全くわからないと悩む人は、最初はスキルを使ってみればいいと思うんです。
でも、スキルが通用するときもあれば、しないときも、当然あります。
ここからが、勝負どころだと思うんですね。
要するに、いかに「想像力」や「直観力」などの能力を鍛えるか。なんだと思うんです。
「この人を助けたらいいのか」「あえて付き放せばいいのか」
「そっとしておいた方がいいのか」「声をかけた方がいいのか」 などなど、様々な場面で、この力は試されます。
そんなときに、相手のことを察する能力を、どう使いこなしていくか。というところだと思うのです。
多くの人は、全て等しく能力があるにも関わらず、それをせず、うまくいかないことがあれば、「私の気遣いをわかってもらえない」「あなたのことを思ってやったのに」と、人のせいにします。
・・・すごくもったいないです。 相手の立場にたって考えることができない。と悩む人は、「相手の立場にたちたい」と思うからこそ悩むのではないでしょうか。
それは既に、相手を思う気持ちそのものがあるということなので、「全然OKじゃないですか~」と私は思います。
あとは、「相手の気持ちを察する力」を磨いていけばいいだけなのだと思います。
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