「しつけは楽しく!」
「楽しくないトレーニングなんてかわいそう!」
・・・犬の傍若無人ぶりを見て見ぬフリをし、犬のその場のご機嫌だけとって問題を回避させる。
例えば、気に入らない事があると、人に必要以上に牙をむく・唸る・咬む犬に対して、おやつや
おもちゃなどで犬の気を別方向に引き、その場のご機嫌斜めをうやむやにする訓練士もいますが、
それって果たして「しつけ」なのでしょうか?
『しつけ』の言葉の意味は「規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞いができるように訓練すること」と
調べれば大体の辞書で解釈されています。
例えば「嫌なことをされそうになったら他者に攻撃を与えれば、相手はひるんで、自分も嫌なことから逃れられる」と
学習し、日常的に他者に攻撃する犬に対し、そんなその場しのぎの対応をしても、結局、回避できるのはその場の
ケースのみで、他にまた嫌なことが起これば、また攻撃的な態度をみせたり、実際にそのまま攻撃に移ったりすること
でしょう。
もちろん、しつけを楽しくするに越したことはないですが、場面によっては犬の機嫌をとってその場での回避行動を
とらせるのではなく、その場に適した対応をすることが、しつけって大切なんじゃないかなと、私は思います。