ふんわり風船ハート みぶき えみ@月の記憶の声を聴く人

   

月の記憶の声を聴きながら綴る

みぶきえみの世界観🌙

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前のお話

下矢印

 

 

妊娠がわかったのは

1年めも終わりに近い3月。

 

 

妊娠したことで

日常はバタバタと慌ただしくなった。

 

結婚することになり

両家へのあいさつ

結婚式場の予約や準備

新居を探すこと。

 

やらなきゃいけないことは

雪崩のように襲ってきた。

 

看護師として

1年めの終わりだった私は

仕事もまだまだ未熟。

 

 

当時は、妊娠したからと言って

すぐに夜勤が免除になることも

ありえなかった。

 

 

2年めになることで

仕事の種類も増える。

 

妊婦になったものの、

私は看護師としての成長も

求められる時期だった。

 

私は、心も体も

いっぱいいっぱいになっていた。

 

職場では、

 

「妊娠は病気じゃない」

 

という言葉を日常的にかけられた。

 

あからさまに

嫌味を言ってくる先輩もいた。

 

けど、その時の私は

誰かの悪口に耳を傾ける暇はないほど

やらなければいけないことがあった。

 

職場で1日に何度も吐くほど

つわりもきつかった。

 

新しい仕事と夜勤

初めての妊娠

引っ越しと慣れない生活。

 

夢見てたような甘い新婚生活とは

似ても似つかないような毎日だった。

 

彼も、まだ25歳で

仕事が忙しい中

私のことを思いやれる余裕は

なかっただろう。

 

 

結婚生活はスタートから

嵐のような怒涛の日々だった。

 

 

それでも

おなかの赤ちゃんに対する

気持ちだけは

 

自分でもビックリするほど

穏やかなものだった。

 

今までに

感じたことがないような

幸せな気持ちだった。

 

 

 

次のお話

下矢印