ONE MORE THING(3)second | えりんぎのブログ





~Y~


紫陽花の公園でやっとおまえを捕まえた


「………チャンミン………ごめん…!
俺………大人気なかったよな…?」



軽い意地悪のつもりだった……



おまえが毎日あまりにも冷静で……世間体ばかり気にして………


俺ばっか我慢してね?………って、

それが───あの今にも泣いてしまいそうな顔………!!!!



愛しくて…………愛しくて………!!!



「…今日はもう片付けて、すぐ帰れるから………一緒に帰ろ?」


公園で待っている、って言うおまえを置いて、とりあえずリナに突然出て行ったフォローをして、明日にまわせる仕事は全て翌日にまわして、あまりに急ぐ俺を不思議そうに見ている先輩や上司に挨拶をして店を出る



チャンミンと心を通わせたあの日から…


それでも俺は夜の生活を変えなかった…


大切だから……


今までこんなに誰かを愛おしいと思った事はない……


こんなに誰かを欲する事も………


この欲情からおまえを守らなければ……


ただ、今日はおまえをひとりで帰したくない………


「………ヒョン…ごめん………。
        忙しいのに…………」



「…………ばか。俺がおまえと帰りたいんだよ?」


途中で夕飯をとり、2人の家に帰る

何となく離れがたくて、いつまでも見るともなくテレビを眺める俺たち……



「…………チャンミン……。」



抱き寄せた肩がビクッと震えるーーーー



それに気付かないふりをして、そっと
唇を重ねる


角度を変えながら何度も何度も……


おまえの両手はずっと膝の上で固く結ばれていて……その慣れてなさに少し躊躇するけど……

もう少し…もう少し味わいたい……




少し開いた唇の隙間を見逃さず、すかさず舌を差し入れる…………


驚いて目を見開いたおまえ……


でもまだ許してやらない……



口内を舐めまわしおまえの舌を探す


「……ん、………あぁ……ふぅ……。」



時々離れた隙間から漏れるおまえの声に
体中がこれ以上ないってほど熱を持つ



「………はぁ、……チャンミン…………
これ以上…………煽るな………」




堪らずチャンミンのきれいな首筋に唇を這わせる……ゆっくり……ゆっくり



こんなに好きなんだ………って伝えたい




「……………ヒョン……ごめん……
………無理…………まだ…無理……」


真っ赤に染まった泣きそうな顔を俺の肩になすりつけ、何度も首を振るおまえ…


そんな顔されちゃったら、もう────
どうしようもないだろ………?



「………ん……。もう、しないよ?」


ゆっくり体を離して、おまえの背中を
俺の胸に預けさせる


後ろからゆっくり腰に手を回して、首筋のほくろに軽く口付けた



「………少しだけ、……このままでいさせて?」



「……………ごめんなさい…ヒョン…」



「………待つ……って言っただろ?」



「………でもさ、平日お触り禁止令は……取り消してくれる?」


おどけて言うと

ふふっ……と笑って、どうせ守る気ないだろ……って微笑む愛おしいきみ…