ONE MORE THING(1)second | えりんぎのブログ





ーYー



「…ヒョン……ヒョン…起きてください」


「……………ひょん…!……起きて!」


「………!!起きろっっーーー!!!!」


「………痛って!!……なに?チャンミンーー?」」



思いきり抱きしめて寝ていたから体の自由がきかなかったのか、密着した体の比較的自由な脚で攻撃してきたおまえ


すかさず離れてしまった腕を背中にまわし、引き寄せる


「………チャンミナ?……おはよ……」


綺麗な襟足に手を添え寝起きの可愛い唇に───まずは朝一のキスだよな…


……思いっきり両手で顔を抑えられ
完全拒否………って………


「……!!ヒョン!!まずは座ってください!!!!」

なんて……朝っぱらからベッドの上で
正座して向かい合ってる、ってどうよ?



「……一緒に、ね、寝るのは金曜日と土曜日の夜だけ、って……約束しましたよね!!」


「………………。」


「……しましたよね!!!!!」


「………………まぁ………な?」


「!!!じゃあ、なんで……月曜日の朝にヒョンが僕のベッドにいるんですか?!」


「………ユノヒョン!!!」


何とか笑って誤魔化そうとするけど、
ことのほか怒ってるらしいおまえは
とりつくしまも無くて…………


「………可愛い……!」

つい本音が口をついて、またおまえに軽く睨まれる


仕事の日の朝に一緒に寝ているのは
どうしても嫌だというおまえ……


どうも朝の甘い雰囲気が職場で漏れてしまうらしい…………特に…俺?


そんな真面目で照れ屋なところも可愛くてしょうがないんだけど
……続けて一緒に寝た日曜日の夜
……あっさり自分の部屋にこもってしまうおまえが淋しくて


寝たのを見計らって寝顔だけ眺めて… 我慢して自分の部屋に戻るつもりが…

ベッドに横になって飽きずにひたすら眺めていたら……どうも寝てしまったみたいで
……しかもがっつり抱きしめて離さないとか……やっぱ…やりすぎた?


少しは…反省してるよ?


「………しょうがないヒョンですねぇ」


軽く溜め息をつきながら、照れくさそうに微笑むおまえの頬はほんのり赤く染まっていて


「……!!!!!」


素早く顎を掴み触れるだけのキスをする


────可愛いおまえが悪い…!!


真っ赤になって怒るおまえを置いて

笑いながらシャワーに向かう俺



一緒に寝てるのに、キスだけしか許してもらえない………なんて、そっちの方が問題じゃね?────なんて思いながら