1週間のうちに3回も先輩の任地に行ってきました。
自分の村からカリート(乗り合いタクシー)とバスを3回乗り継いで2時間ぐらい。
先輩が来週日本に帰国してしまうので、その前に招待してくれました。
同じ看護隊員で、同じような診療所で働いてたので、色々話も聞いてくれて、よくしてくれました。
この村は、よく新聞にも載るぐらい、深刻な水問題があるので、ほとんど、水がない。
蛇口をひねっても水が出ないので、みんな水を買わないといけない。
しかも、中心都市から離れてるから、他の村よりも3倍の値段になるそう。
村に水が到着するまでに、水泥棒の村があるので、そこで配管を壊されてしまって、水がやってこない。
雨もほとんど降らなくて、2年の間に20回も降ってないそう。
そこらじゅうに雨水貯めようのでっかいタンクがあった。
だから、土は干からびて、緑もあんまり多くなくて、見渡す限り、荒野。
見たことないけど西部劇みたいなイメージ。土とか崖があって。
サボテンが至るところに生えてて、すんごいでかくて、墓標みたいで、こわかった。
この村に着くまでに、干からびた犬とかやぎが転がってたし、ほんとに、水がないのはこわいなと思った。
やぎが名物で、人の数よりやぎが多いって言われるほど、やぎだらけ。
よく人の家にも、野良やぎが侵入するので、つまみ出されるか、まんまと食べられる。
パイナップルも有名で、いたるところで仕分け作業をしてます。
出荷できないやつはやぎが食べるから、ここのやぎは脂肪分が少ないらしくて、すんごいおいしかった。
用事があったから3回もつめて行ったけど、ここの人たちがすんごい陽気で、笑顔が素敵で、感じがよくて、気持ちよかった。
この村は、他の地域に住んでる人たちからは、汚いし、暑いし、水もないのによく住んでられるね。ってよく言われるそうです。
だから、他から遊びに来た人たちが、自分たちの村をどう思うのかが、すごく気になるらしい。
何回も何回も、この村、好き?って聞かれた。
水がないのは深刻だけど、ここの人たちの明るさと元気に助けられたって先輩も言ってた。
色んな人が、色んなとこから先輩に声をかけてました。
先輩の生活をじかにみて、たった3日しか見てないけど、村の人たちとの関係がすごくよくて、素敵だなと思った。苦労したこともあったし、家の人とうまくいかなくて帰ろうと思ったこともあったし、いやなことをいやってはっきり言ったらけんかになったとか、言ってたけど、結局はここの人たちに救われたっていうのは、先輩が持ってた何かが、ここの人たちとの関係をよくしていったのだと思う。
隣の芝生は青いっていうけど、何かうらやましく見えたし、何か、よかった。
何を感じたのかよく分からなくなってきたけど、あんまり先のこと考えないで、焦らないで、そのとき感じたことを大事にして、表現して、しばられないで、いきたいなって思えたいい1週間だった。