今週発売のAERAの特集に、『女が決める「職場ラブ」』 とあります。
20周年記念の増大号というからには、かなり気合いを入れているはず。
最近の特集の当たり外れから計算したうえで、売れる自信のある企画なのでしょう。
長年、私も雑誌編集長を経験してきましたから、企画会議の模様や
企画を採用しタイトルをつけた編集長の気持ちが容易に想像できます。
そういえば、知人の石原壮一郎さんが
「30女という病――アエラを読んでしまう私の悲劇 」という本を昨年出されましたが、
やはりAERAの主なターゲット読者は30代独身キャリア女性のようです。
先日も、親友である三遊亭楽麻呂 師匠の独演会の打ち上げをした際、
集まったのは、ほとんどがその世代の女性たち約20人。
初対面の方同士が多く、互いに遠慮しつつ当たり障りない会話をしていました。
会のなかほど、
参加者の一人が「私の知人男性と合コンでもセッティングしましょうか」
と投げかけた瞬間、なごやかな空気が一変。
「私はこういう者です。ぜひ連絡してください」
「名刺をお渡ししておきます。連絡お待ちしています」
「名刺を忘れたのですが、お名刺いただいていいですか?。後日連絡しますので」・・・
言葉を投げかけた人に、テーブルや隣の人を飛び越え、
女性たちの名刺を押しだす手がズラリと並んだのです。
ご機嫌に独演会の余韻を愉しんでいた私ですが、
さすがに、このバイタリティというか、エネルギーというか、
女性たちの圧倒的なパワーに気圧されてしまいました。。。
仕事に慣れ、お金も、そこそこのポジションも手に入れた女性たちの
次の重要関心事は、ラブをものにすることのようです。
一方、昨年まで私が編集長を務めていたリクナビCAFE が
入社早々の若手社員たちに興味深いアンケート調査をしています。
Q. 職場に気になる人は?
いますよ!ステキな人が♪ 28.5%
実はもう付き合ってます! 7.2%
フッ、まったくいませんね 29.2%
今はそんな余裕ないです・・・ 35.1%
どうやら、若手社員たちは、仕事を覚えることに必死で
職場ラブを考える余裕はなさそうです。
私も会社で管理職をしていた際、職場に活気が出れば、と
自ら"職場ラブ推進委員会委員長"と称し、
若手部下たちの間を取り持とうとしていたのですが、どうもみな乗り気じゃない(笑)。
特に男性の若手たちは、われわれバブル世代と異なり、
合コンと聞くだけで、引いてしまう人も珍しくありませんでした。
オトナからすると、物足りない気もするのですが、
それが、今の若者たちの傾向なのです。
30代女性のパワーをまざまざと見せつけられ
対極的な若者気質を、一層感じたしだいです。
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※前川タカオが代表を務めるFeelWorks