フロロサーフ 技術情報

フロロサーフ 技術情報

撥水・撥油・耐酸・防汚・指紋付着防止・防湿・低摩擦などの機能を発揮するフッ素系コーティング剤【フロロサーフ】の最新技術情報を紹介いたします。 





撥水・撥油・耐酸・防汚・指紋付着防止・防湿・低摩擦などの機能を発揮するフッ素系コーティング剤

【フロロサーフ】の最新技術情報を紹介いたします。

記事は順次追加していきますので、定期的な閲覧をお勧めいたします。

なお、恐縮ですが記事内容の転載はご遠慮ください。

  



電子基板の防湿コーティングに最適

 

 

来週4月17日(火)~19日(金)インテックス大阪にて開催されるINTERMOLD 2024に出展いたします。

 

出店場所: 6B-526

 

(ご来場には下記ページより事前登録をお願いいたします)

 

 

 

 

出展内容は離型時を中心に各種フロロサーフの内容となります。

 

お寄りいただいたお客様には「ブログ見た」とおっしゃっていただければ、弊社20周年記念のコーヒードリップパックを贈呈いたします。

 

ぜひ、お立ち寄りいただきますようお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

弊社製品はPFAS規制物質 (PFOS,PFOA,PFHxS)は一切使用しておりません。

 

しかし、PFAS問題につきまして、間違った内容の報道やネット記事が多数見られ、一部のユーザー様からは風評的な意見をいただいたりすることがしばしばあります。

 

そんな中で、至極まっとうな論調を見つけましたので、ご紹介したいと思います。

 

ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

PFASについての現状についてご説明いたします。

 

前回の記事にて、現状の規制物質3種類についてご説明いたしました。

今回はそれ以外の今後のPFAS規制案について簡単に説明いたします。

 

 

【EU規制案 (ドイツ、スカンジナビア諸国を中心とした規制案)】

 

 現在下記のPFAS規制案についてEU諸国の討論が行われています。

 

 * PFAS (前回の定義をご参照ください)の各用途において代替物質に置き換え撤廃する。

 * ただし、代替物質への置き換えに要する期間を、即時、5年、12年として、その間に代替となる物質の選択を各ユーザーに要求する。この移行期間終了後は使用禁止とする。

 * エッセンシャルユース(規制対象外用途)として、幅広く意見収集し、技術的に代替物質がない場合は規制対象外とするかどうかを検討する。

 

今年9月22日までを意見(パブリックコメント)収集(誰でも意見をEUの委員会に提言することができます)して、規制により大幅な技術的影響が出る用途について情報を集め。その中からエッセンシャルユース(規制対象外)とする用途について検討するとのことです。

 

現実的にPFASすべてを規制してしまうと、半導体や自動車、各種電子機器などの生産ができなくなる可能性があるので、そのようなことにならないよう各方面からの情報を収集し、規制の方向性を検討するということです。。

 

 

意見収集の窓口は下記となります。

 

 

 

 

 

弊社においてもすでに、規制対象外を希望する11種類の用途について意見(パブリックコメント)を送付いたしました。

 

日本経済界(自動車業界、フッ素化学メーカー、半導体メーカー、経済産業省など) からもかなりの数の(弊社推定で、4000件以上)意見や規制対象外の申請が提出されているようです。

 

このことにより、当初2025年より施行と言われておりましたが、おそらく施行開始時期は大幅に延長されるのではないかと推測されます。

 

また、この規制案は、そもそもEUの定める基本ルールに違反している (技術的データもない化合物を憶測だけで使用禁止にすることはEUルールに違反します)ため、大手フッ素樹脂メーカーはEU裁判所に本規制案の撤廃または縮小について提訴する動きもあるようです。

 

【 具体的な規制のおとしどころ(弊社見解)】

 

これらの動きを鑑み、弊社の現時点での推測としては (ハズレの可能性もあります)

 

PFASになかでも規制対象物質は大幅に限定され、おそらく、テロメリゼーション法によるフッ素化合物=いわゆるC2~6といわれる化合物についてのみ撤廃となるのではないかと思います。


 

 

 

最近、弊社にPFAS規制に関するお問い合わせが増えてまいりました。

 

現時点での状況を簡単にご説明したいと思います。

 

1.PFAS 【ペルフルオロ アルキル サブスタンス】とは?

 

「完全にフッ素化されたメチル(CF3)またはメチレン炭素原子(-CF2-)を少なくとも一つ含むフッ素化合物」と定義されており、1万種以上の化学物質リストアップされております。

 

実際に身近の商品でPFASの例を挙げますと、

  

  *フッ素樹脂(テフロン® など)

  *エアコン用の冷媒

  *スマートフォン タッチパネルの滑り性、防汚性付与剤

  *フッ素系防水スプレー

  *フッ素グリース

  *自動車の撥油防汚性ボディコート剤

  *塗料や半導体レジスト用はじき防止剤

  *半導体製造時の冷媒

  *自動車のガソリン用ホース

  *油火災用泡消火剤

 

などがメジャーな用途です。

 

PFASがなければ、半導体や自動車、エアコンなどの製品を製造することが不可能になるという現実があります。

 

 

2、規制物質と問題点

 

ネット上では、様々な情報があふれておりますが、PFASすべてが規制対象というような誤った内容も散見されます。

 

日本においてはPFASのうちの下記3物質だけが、化審法による規制対象(実質的製造 輸入 使用の禁止)となっております。

 

名前が似ていて紛らわしいですね。

 

PFOS    PFOA    PFHxS 

 

いずれの物質も何年か前から、欧米諸国や日本では生産は行われておらず、弊社製品にも使用はされておりません。

そのため、ここ数年で環境中での測定量は(たとえば地下水、土壌中) 徐々に減少しているというレポートもあります。

 

 

元来、この問題は2000年ごろ以前に、米国において大手フッ素系化合物製造会社の排水中にPFOAとPFOSが高濃度で含有されており、これらのフッ素化合物が発がん性の疑いと人体内の蓄積性とがあるとの学術的見解と住民による訴訟から規制が始まりました。

これらの製造会社はすでに設備改修と、これらの化合物を使用しない製造方法に変更する対策を行い、現在では排出は行われておりません。

 

各物質の人体内半減期

(人体内に取り込まれてからの排出されるまでの期間。 諸説あり)

 

PFOS 4.3年  

PFOA 8.6年

PFHxS 5.3-35年

 

この数値が高い化合物は、人体内に蓄積され様々な健康障害を起こす可能性があるといわれています。

また、この3種類の化合物は、水溶性があり。そのために人体に取り込まれやすい特性や環境中に拡散されやすい特性があります。

 

なお、PFASといわれる1万種近くあるフッ素化合物については、そのほとんどが水溶性がないと思われます。

特に弊社製品のような高分子の有機フッ素化合物は人体内に取り込まれないため安全と言われてきました。

 

しかし、ドイツ、スカンジナビア諸国をはじめとしてEUの数か国から有機フッ素化合物(PFAS) すべてを規制しようとする動きが出てまいりました。

 

つづく > EUの規制方向性と今後の予想

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023  4月12日から15日 開催されましたインターモールド展2023、大変な盛況で閉幕いたしました。
多数のご来場、お問い合わせいただきましてありがとうございました。

 

展示会出展情報

 

東京ビッグサイトにて開催されるインターモールド 金型展に弊社製品を出展いたします。

https://www.intermold.jp/top

 

2023年 4月12日(水)ー 4月15日(土) 10:00-17:00 (最終日は16:00で終了)

東京ビッグサイト 小間番号 1-301

 

 

下記のブースでお待ちしております。

 

 

2023年 4月12日(水)ー 4月15日(土) 10:00-17:00 (最終日は16:00で終了)

東京ビッグサイト 小間番号 1-301

 

当日は高性能離型剤を中心に弊社製品(防湿コーティング剤、防汚コーティング剤)をアピールし、弊社説明員2名が常駐いたします。

技術的なご相談やサンプルのご請求など、どんなことでもお伺いいたします。

 

なお、当日会場にてお問合せ(名刺交換)いただいたお客様には、弊社20周年記念のオリジナルコーヒー ドリップパックを進呈いたします。

お気軽にお立ちよりください。

 

なお、本展示会は入場にはあらかじめ入場者登録必要です・

下記よりご登録ください。

 

https://www.intermold.jp/top

常温型フッ素系コーティング剤の種類、基本構造、特徴、 展開と応用例およびPFAS規制の現状と対策【オンラインLive配信・WEBセミナー】

 
 

【講演趣旨】

 透明で常温乾燥が可能なフッ素コーティング剤の基本原理、構造、評価、使用方法について説明いたします。また、現在盛んに行われているプリント配線板の防湿コーティング、LEDの硫化防止やリチウム電池の発火防止等のアプリケーション、タッチパネルの指紋付着防止における評価方法や使用方法、ナノインプリントリソグラフィーやカーボンファイバーシートなどの高精度樹脂成型の離型について説明いたします。更に、最近クローズアップされてきたフッ素系化合物(PFAS)の規制と対策、将来の方向性の概要についても解説いたします。

 

【講演キーワード】

防湿コーティング、フッ素コーティング、防汚コーティング、指紋低減、PFAS、PFOS、PFOA、PFHxS、フッ素離型剤、撥水、撥油

 

 

【講演のポイント】
 長年、フッ素化合物の合成、重合に携わり、業界歴30年超の講演者が、過去の経験やマーケットから得られた情報を基にフッ素コーティング剤について丁寧に解説をいたします。

 

【習得できる知識】
・フッ素系コーティング剤の種類、原理、特性と正しい評価方法と実用例
・防湿コーティングのノウハウ
・フッ素系化合物の環境規制の概要と将来

 

【プログラム】

1.フッ素系コーティング剤の種類 基本構造と特徴
 (1)表面張力の基礎
 (2)フッ素化合物の概要
 (3)フッ素系コーティング剤の種類
 (4)フッ素系コーティング剤の構造
 (5)フッ素系コーティング剤に用いられる溶剤

2.フッ素系防湿・耐酸コーティング剤
 (1)特徴・性能
 (2)系統別比較
 (3)評価方法
 (4)使用上のノウハウ
  a.塗布方法
  b.乾燥方法
 (5)使用例
 (6)よくあるお問い合わせと説明

3.撥水撥油処理剤
 (1)基本特性
 (2)使用例
 (3)評価方法

4.防汚(指紋低減)コーティング剤
 (1)防汚コーティングの基礎
  a.防汚コーティングの理論
  b.防汚コーティング 系統別比較
 (2)防汚性評価方法
  a.動的接触角測定
  b.簡易試験法
 (3)耐久性評価方法
  a.磨耗試験方法とそのコツ
 (4)評価実例
 (5)フッ素系防汚コーティング剤 使用上のコツ
  a.塗布方法
  b.乾燥方法
 (6)よくあるお問い合わせと説明

5.樹脂・エラストマー成型離型剤
 (1)構造と基本特性
 (2)応用例
  a.ナノインプリントリソグラフィー
  b.一般的な樹脂成型

6.低摩擦コーティング剤
 (1)基本特性
 (2)使用例
 (3)評価方法

7.表面反射低減コーティング剤
 (1)基本特性
 (2)使用例
 (3)評価方法

8.環境問題 PFAS問題について
 (1)PFASの種類 製品用途
 (2)規制の方向性
 (3)対策案

 

【質疑応答】

弊社では、本年7月6日(水)~9日(土) ポートメッセなごやにて開催される
「INTERMOLD 名古屋 / 金型展 名古屋」に出展いたします。

出展内容は 高性能離型剤 FG-5093シリーズをはじめ。撥水撥油、基板防湿、指紋防止といった

弊社商品群を紹介させていただきます。

 

当日は、現地に技術営業担当者2名が常駐しておりますので、お困りごとのご相談も承ります。

皆様のご来場心よりお待ちしております。

 

【開催日時】 2022年07月06日(水) ~ 2022年07月09日(土)
       10:00 ~ 17:00
       ※最終日は16:00までになります。

 

【会場】 ポートメッセなごや
    〒455-0848 名古屋市港区金城ふ頭2-2
    ◆小間番号:3-644

 

【事前登録】 事前来場登録で入場料3000円が無料  

       ご登録はこちらからどうぞ 👇

 

 

 

弊社製品をご愛顧いただきありがとうございます。

 

まず、最初にユーザー様にお詫びを申し上げたいと思います。

誠に申し訳ございません。 

5月1日をもちまして弊社では創業以来初の全製品の価格改定を行うこととなりました。

 

理由といたしましては、フッ素系溶剤をはじめといたしましたフッ素系原材料化合物の高騰、

また、原油高やロシアによるウクライナ侵攻による運送料金の改定など各種製造経費の上昇によるものでございます。

 

新価格につきましては販売窓口となる販売代理店あて製品名のご連絡を含めて

お問い合わせいただきますようお願い申し上げます。

 

また、弊社製品に使用されておりますフッ素系溶剤につきましては、供給が不安定となっており、

一部製品には納期遅延も生じております。

 

お客様各位におかれましては、大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

何卒、ご容赦くださいますよう伏してお願い申し上げます。

 

株式会社フロロテクノロジー 代表取締役 伊藤隆彦