ヒトラーは、その政策が一定の評価をされています。
ケインズ政策を成功させた史上唯一の例といえること。
膨大な公共事業で失業者をなくしました。
といっても、ケインズの影響ではなく、マルクの魔術師シャハトによるものです。
ケインズの有効需要政策は、彼の母国イギリスでは受け入れられませんでした。
また、米国フランクリン・ローズベルトのニューディール政策は失敗に帰しました。
ナチス党は失業者等の弱者救済を重視していました。
これは、国家「社会主義」を標ぼうしていることからもうかがえます。
橋下徹大阪市新市長がしばしばヒトラーに擬せられています。
しかし、ヒトラーが肯定的に評価されている側面に関する政策・手腕等は、橋下新市長にはあるとは見られません。
むしろ、橋下氏は、新自由主義に属する志向を有しているように看て取れます。
彼が「独裁」ということばを使ったことにかこつけて、彼をヒトラー呼ばわりするのは、むしろヒトラーを正当に評価していないといえます。
橋下市長や彼のブレーンである上山信一氏(慶応大教授・大阪府特別顧問)が、大阪、関西、ひいて日本の経済を立て直したときに、はじめてヒトラーに擬して評価を与えたいと思います。