明日の米CPI発表を控え、日経平均大幅続伸、NYダウ小動き、ドル円高値トライ後反落 | FP754のCFP試験&1級FP試験独学合格対策ブログ

明日の米CPI発表を控え、日経平均大幅続伸、NYダウ小動き、ドル円高値トライ後反落

皆さん、おはようございます。
FP754です。

このブログのメインテーマであるCFP試験。

次回の2024年度第1回試験に向けて、新たにCFP試験対策をスタートしています。

 

本日の時事・法改正は・・・

 


【時事・法改正】

 

【金融】

 

[日経新聞総合2面記事(Web刊

CFP試験分類:国内経済指標

出題キーワード:消費物価指数、家賃、25年ぶり上昇、物価高

(FP754より)

<CFP試験対策>
国内の経済指標に関する問題は毎回出題されていますが、消費者物価指数(CPI)の中で、物価上昇の波がついに国内の家賃にも波及し始めた兆候が表れ出したとのことで、実務的内容を確認しておいてください。
<視点>

消費者物価指数(CPI)で賃貸住宅の家賃を示す指数が22023年に前年比0.1%上昇し、25年ぶりのプラスになったとのことで、賃貸家賃といえば賃借人寄りの法律に守られている値上げされない代表例の1つとして認識されていましたが、長年、物価の優等生と言われ、低価格を維持していたたまごでさえここ数年の物価高で最大3倍近くまで急騰するなど、これまでの常識が覆されつつあります

 

[日経新聞経済・政策面記事(Web刊

CFP試験分類:国内経済指標

出題キーワード:消費動向調査、消費者態度指数 、内閣府

(FP754より)

<CFP試験対策>
国内の経済指標に関する問題は毎回出題されていますが、消費動向調査の消費者態度指数は、過去に出題されたことがあり、また昨年6月の4回前の試験で、日銀の展望レポートの選択肢として個人消費が出題されましたので、内容を確認しておいてください。
<視点>

3月は前月比で上昇、5年弱ぶり高水準となり、賃上げを好感とのことでしたが、相変わらず実生活では物価高を痛感、昨日発表された実質賃金は23ヵ月連続マイナスとなりましたが、今後の上振れ期待もあり、消費への波及効果が期待されます。

 

 

【相場】

明日の米CPI発表を控え、日経平均は大幅続伸、NYダウは小動き、ドル円は高値トライ後反落となりました。

日経平均は前日のNYダウは反落したにも関わらず、半導体株主導で大きく買われ、上げ幅450円弱の大幅続伸、NYダウは明日の米CPIの発表を控え、米長期金利がポジション調整か低下したものの、上振れへの警戒感が払拭できず、小幅続落、ドル円は東京市場で米CPI上振れによる米利下げ時期の後ずれへの思惑から、151円台後半で堅調に推移、欧州市場では、再び151円台90銭まで上昇し、高値トライとなる場面がありましたが、政府の為替介入への警戒感もあり、今回も高値更新とはならず、日銀の2024年物価見通し関連の報道が出て、売りが優勢となり反落、更にNY市場では主だった米経済指標の発表がない中、米長期金利が昨日の急伸から一転、急低下したことで、売りが継続し、151円台半ばまで一段安となったところで下落一服、その後、明日の米CPIの上振れへの思惑から買戻しが優勢となり、151円台後半まで反発、NY金先物は3日連続史上最高値を更新しましたが、やはり今後の米FRBの金融政策にとって大きな材料となりそうな米CPI待ちで、方向感のない動きとなりましたが、ドル円はもう3週間も151-152円台の狭いレンジ取引を続けており、相場エネルギーが相当蓄積されていると見られ、一旦放たれると、例えば同じような展開となっていた2月中旬から3月上旬のドル円相場は150→146円台まで4円もの急落となったことから、同様もしくはそれ以上の乱高下となる可能性がありますが、果たして今夜NY市場での米CPI発表後の相場はどうなるでしょうか。

 


【最後にひとこと】

 

昨日3月9日で、植田日銀総裁が就任してから1年が経過し、テレ東WBSの識者へのアンケートを見ていると、軒並み高評価を与えていましたが、なんといっても終了時には相当の痛みを伴うと見られていた黒田前総裁の前例のない異次元緩和を、現在の株高円安の好循環となっている金融市場を混乱させることなく終了させた手腕は十分な評価に値するものだと自分も思いましたが、ただ、日銀の過去の利上げの歴史はことごとく失敗に終わっていることから、果たして30年の失われたデフレに逆戻りさせずに、日本経済を緩やかなインフレ経済の持続という軟着陸させることはできるのか、今後、植田総裁の手腕がますます問われることになりそうです。