注目の日銀金融政策金融会合はまさかの円安対策ゼロ回答と強い米物価指標で、ドル円158円台まで急騰 | FP754のCFP試験&1級FP試験独学合格対策ブログ

注目の日銀金融政策金融会合はまさかの円安対策ゼロ回答と強い米物価指標で、ドル円158円台まで急騰

皆さん、おはようございます。
FP754です。

このブログのメインテーマであるCFP試験。

次回の2024年度第1回試験に向けて、新たにCFP試験対策をスタートしています。

 

本日の時事・法改正は・・・

 


【時事・法改正】

 

【金融】

 

[日経新聞1面、総合2面、総合4面記事(Web刊)(Web刊)]

CFP試験分類:金融政策
出題キーワード:日銀、金融政策決定会合、長短金利操作付き量的・質的金融緩和(イールド・カーブ・コントロール)再修正、長期金利上限1.0%めど、一定程度1.0%超え容認、指し値オペ1.0%、マイナス金利、ETF買い入れ現状維持、植田日銀総裁の定例記者会見

 

(FP754より)

<CFP試験対策>

現在、日米欧の金融政策は、日銀は長短金利操作付き量的・質的金融緩和の継続、マイナス金利解除観測、米FRB、欧州ECB利上げから現状維持への転換、利下げ観測浮上の流れですが、昨年11月の前回試験、一昨年11月の3回前の試験、5回前の試験で日銀の金融政策、一昨年6月の4回前の試験で米FRB、欧州ECBの金融政策、6回前の試験で米FRBの金融政策が出題されたのを始め、日米欧の金融政策は頻出なので、日銀の金融政策決定会合、米FRBのFOMC、欧州ECBの定例理事会における金融政策の決定事項はセットで、内容を確認しておいてください。

<視点>

日銀が予想通り金融政策を現状維持としましたが、一部、円安対策として、国債購入額の減額案も浮上していたところ、そのような対応はなし、更に植田総裁の定例記者会見では、現在の円安に関する質問が集中しましたが、現在の物価高に対する円安の影響がなしと明言したことで、更なる円安を招く結果となりました。

 

[日経新聞総合2面記事Web刊]
CFP試験分類:
金融政策
出題キーワード:日銀、経済・物価情勢の展望(展望レポート)、成長率見通し24年度0.8%、25年度1.0%、26年度1.0%物価見通し24年度2.8%、25年度1.9%、26年度1.9%


(FP754より)
<CFP試験対策>
日本の経済指標に関する問題は毎回出題されていますが、政府や日銀が日本経済の見解を述べた資料の穴埋め問題も毎回出題されており、日銀の展望レポートはまさに昨年11月の前回試験、昨年6月の前々回試験をはじめ、一昨年6月の4回前の試験、5回前の試験でも連続で出題されており、引き続き出題可能性が非常に高いので、内容を確認しておいてください(日経新聞では「リポート」になっていますが、日銀HPでは「レポート」になっていますので、「レポート」で暗記してください)。
<視点>

展望リポートの方はあまり注目されず、市場は現在の円安進行どう対応するのか注目されましたが、その肝心の円安対策がが全くなく、決定会合の結果発表ならびに総裁会見後に、円安が大きく進行するきっかけを与えるはめになりました。

 

 

【相場】

注目の日銀金融政策金融会合はまさかの円安対策ゼロ回答と強い米物価指標で、ドル円158円台まで急騰しました。

日経平均は、日銀金融政策決定会合での現状維持を素直に好感し、上げ幅300円超の反発、NYダウは発表された米個人消費支出(PCEデフレーター)が予想を上回ったことや企業決算を好感して買われ、3日ぶりに反発、ドル円は注目の日銀金融政策決定会合で、予想通り現状維持となったものの、一部で浮上していた国債購入額の減額はスルーされ、更に植田日銀総裁の定例記者会見で、現在の止まらない円安に対する質問が集中しましたが、現在の物価高に円安は影響していないとの見方を明確にしたことで、円安が加速し、156円台乗せ、更にNY市場で発表された米個人消費支出が予想を上回る結果となると、円安ドル高の流れが加速し、157円台乗せで留まることなく、更に一段高となり、引けにかけて場イングクライマックスのような5分ほどで0.6円ほどの急騰となり、158円台半ばまで上値を伸ばす円安ドル高が進行、日銀からの政策支援がなく、為替介入が入らない中、強い米物価指標を受けて、ますます米FRBの年内利下げ開始時期は後ずれ、更に利上げ観測さえ台頭してくる始末で、もはや来週のGW初日にも節目の160円台乗せ達成は時間の問題かと思えるくらいの止まらないで、かつ投機筋円売りポジションは2007年ピーク時と同様の水準にほぼ到達、この週末の円安加速で、それを突破した可能性が極めて高そうですが、まだ時期尚早なのかもしれませんが、これだけ一方的な相場、ポジションになるとその偏りによる反動も相当なものになりそうですが、そこで思い出すのが、1998年の超円高で、1ヵ月で136円台から111円台の25円もの大暴落を演じたことがあることから、相場を一変させるような逆材料が出てくることで、そのような動きを招くリスクがあるものの、まずはこの週末の過度な変動に対し、週明けは祝日ですが、徐々に世論からも現在の円安への不満が高まる中、効果は限定的との声を無視してでも、政府が確固たる円安阻止の決意をもって為替介入を実施するか注目されますが、果たしてどうなるでしょうか。

 


【最後にひとこと】

 

昨日の日経新聞記事にも掲載されていたとおり、ソフトバンク(通信子会社の方)が1:10の株式分割、初の株主優待も実施すると突如発表しましたが、これはライバルのNTTを完全に意識した動きで、現在のソフトバンクの株価が1,800円台、これが180円台になることで、NTTの160円台と買いやすさで肩を並べることとなり、更にNTTもdポイントの株主優待を付与していることも同じ、違いと言えば、ソフトバンクは高配当株として有名で、現在も4%台半ばの高配当を維持しており、新NISAでますます人気が出そうですが、1つ心配なのが、NTTも昨年1:25の大型分割を実施したものの、その後、ディフェンシブ株ということもあるのか、年初からの日本株の上昇の波に乗れず、現在の株価水準は株式分割前の水準を割っていることから、ソフトバンクも同様の状況に陥る心配は残りそうです。