ヒュウガウイルス | bloggin'

ヒュウガウイルス

まだ私がアリゾナにいたころ、友人フモフモとほとんど2日おきくらいに文通してました(当時はパソコン持ってる人も少なく、携帯も普及しはじめたころだったと思う。携帯のメールもできてたかどうか...)。

また、アリゾナの大学の図書館にはまだ日本語フォントがなくって、図書館のパソコンにフリーソフトをインストールし(パソコンの勉強してない割にはなかなかトリッキーだったと思うが、当時のパソコン管理者のセキュリティ概念も弱かったと思う)、読めたのは文字化けしない一部の新聞サイト。日本もまだホームページが少なかったし、日本語に飢えていました。アリゾナで(私が知ってる限り)2店しか新聞も売ってなかったのだが(一店は日本食食料品店、もう一店は学校そばの本屋)、新聞がまた高い。日オチして安くなったふるい新聞を時々買って、日本にいるときはテレビ欄しか読まなかったのに日経を喜んで貪り読みました。いまや地方新聞すら読まないけど←こちらで多く読まれてる○国新聞って、朝日とかに比べると読みづらいのだ。


そんな留学時代、フモフモは勉強しながらバイトもする苦学生だったにも拘らず、よく読んだ本を送ってきてくれたのだ。その一つが村上龍の「5分後の世界」

あれは興奮したねえ。むさぼり読んだせいか、細かいことまで覚えていました。

ほかにSF小説やモダンで簡単な小説も送ってくれたのだが、5分後~が一番印象に残った。

その続刊であるヒュウガウイルスですが、先日たまたま図書館で見つけて借り、今日お風呂につかってる間に読んでしまいました(2時間かかった...のぼせた。)

そしたらね、そしたら、後半になってから私、これ読んだ事ある!って思い出したんだよねえ。印象的な場面(地下の奥深くで退化した人間の鳴き声とか、ロシアンマンボの描写とか)だけ、覚えていたらしい。最後に主人公が手紙を書くところなんか、えええっ!そうなの!と非常に新鮮な気持ちで読めました。

いつヒュウガウイルスを読んだのか覚えてないけど、5分後~ほど衝撃がなかったんだねえ。多分帰国してから読んだんだと思います。8年も経つと、人間読んだ本かどうかも忘れるらしいです。でも送ってもらった本は内容をすごくよく覚えてるんだけどなあ。やっぱり環境かなあ。ヒュウガウイルスもあらためて読んで面白かったのになぁ。

ちなみに私風呂場で本を読むときは風呂のフタにタオルを何枚か並べ、上半身分だけ風呂のフタを開けて読みます。本へのダメージを少なくしたいからだけど、雑誌類はそれでもちょっと傷んじゃうのが難点。

cafeglobeというサイトで2年ほど前から「お風呂で本を読むためのキット」を製作・開発しているけど、一体いつになったらできるのでしょうか??試作品でいいから売って欲しい。



ヒュウガ・ウイルス