お正月間にひたすら作ったタテ糸ボンボン
正月番組はガン見しない程度が一番面白い
手先に集中させて耳だけでぼんやり聞く
好きな俳優さんが出てる時だけ見ると
ちょうどいい休憩になった




同じ色でサイズ違いを
作ったり作らなかったりするのは
タテ糸の糊の具合や分量がそれぞれ異なるからなのと
単に、ふじこの気分によるものだったりもする

みんな違ってるのがまた
いいんちゃうーん 



二十歳になる長男は幼稚園の時
「僕、転校したい」とふじこに言った
どうして?と聞くと
切り絵で紫陽花の絵を作る時間に
自分の前髪を切って画用紙に貼ったら
先生に叱られたのだそう
みんなと同じようにどうして出来ないの!と。

みんなと同じってつまんないよね〜
だから僕転校したいねん!

彼が楽しそうに言うから
ほんまやな、転校も良いかもねーとふじこも笑った


小学校2年の遠足は魚の棚でのお買い物体験
彼はみかんをたくさん買って帰って来た
甘くて美味しそうだったと笑っていた
ママ、魚さばけないからみかん助かるわ〜
みたいなことを言ったと思う




小学校の修学旅行のお土産は
全額はたいて 大中小3本の木刀を買って来た
学校始まって以来3本大人買いした子は
息子さんだけです
担任はちょっと呆れた風にそう教えてくれたけど
「小遣い足りんかったから3本買って安くしてもろた!」
彼は興奮気味で満足そうに説明していた
しかも
大と中は自分用で、小は一応弟にあげるけど
弟がいない間は自分のものにすると言っていた

見つからないようにするんやで、と
母はアドバイスした





中3の最初
彼はそれまで通っていた有名進学塾を退学になり
ほかの塾の面接に2人で行った

志望校はどこですか?

塾長さんに聞かれたとき
彼は黙ったまま答えなかった
塾長さんがふじこの方を見たので
仕方がないから
「この子が笑って通える高校です」と答えた
塾長さんは戸惑っている様子やったし
ここにも通えないかもなー
諦め気分で家に帰る途中

「あんな志望校言う親、ママくらいや」と
彼がボソッと言ったから

落ちたらごめんな
また他のとこ探そうな
なかったら行かんでもええやん
そう言って笑ったけど

合格してたし
結果高校3年間、彼は笑って通った🌸





今のふじこはきっと
彼から教わったことで出来ている

みんな違ってみんないい

みんな同じじゃないから
みんなが必要やねん
みんなが輝くねん
ボンボンのサイズもみんな違っていい
それぞれ好きな人がいてくれるから
大丈夫やねん