緊急事態宣言がはじまって。
飲食店クローズ。
テイクアウトやデリバリーの宣伝がどっと増えました。
見て感じたことなのだけど、
「私のお店が困ってるので助けて!」には、ストレートに あーなんとかしなきゃ!って刺さる。
「生産者が困ってるので、いっぱい仕入れました。さあ買って!」のスタンスのお店もあるんだけど、それよりも「買わなきゃ!」という気にさせるのね。
これ思ったのが、見てる人(実際にお金払ってる人)を、お店をすくうヒーローにするか、生産者をすくうヒーロー(お店) を、助ける影武者と位置付けるかの差のような気がする。
人間、誰しもいいことをしたいし、いいことをする人だと思いたい。
人を喜ばせたい、役立ちたい。
そして、肝心なのは、役立ってることを実感したい! 反応が欲しい!これだよなと思った。
そこで、最近読んだハーバードビジネスレビューの記事を思い出した。
ハラスメント研修がいかに効果がないか。それを効果的にするためにどんな試みが成果を上げたのか。
端的にいえば、受講者を
「あなたは加害してはいけません」と、潜在的な加害者とみなす研修だと、かえってハラスメントが増えた。
「あなたは、ハラスメントから被害者を守るヒーローです」というスタンスだと成果を上げた、ということ。
わざと、悪いことをする人はいないんです。
誰しも、自分のことをいい人だと思いたいし、正義の人だと思いたいし、ヒーローでいたい。
その心理を大前提に研修を組み立てるとうまくいくんだなといく示唆でした。