卵巣の凍結保存から1年 | 22歳がんと闘う!ステージIII期→胸膜転移→Ⅳ期へ

22歳がんと闘う!ステージIII期→胸膜転移→Ⅳ期へ

21歳でがんになり、手術で摘出後、1年後に再発を宣告されました。
今までの経験や感情と、これから始まる闘病生活について記録していきます。


1年以上が経ちました。

6月、呼吸器の検査と共に産婦人科も受診。

去年の6月頃、あーでもないこーでもないどうしたいどうするべきかと散々悩んで、卵巣の凍結保存に至りました。



準備万端で臨んだ抗がん剤でしたが、私の治療は、予定を大きく変更してたったの1クールで終わりました。
治療中の副作用は覿面で、髪の毛もしっかり全部抜けちゃってくれたけど、残っている右の卵巣はちゃんと機能してくれています。


結果だけ見れば、凍結保存は必要なかったのかもしれない。


でも、でも、この1年間を通して考えると、決して全く無駄なんてことなくて。


治療中の不安で押し潰されそうな気持ちを少しでも緩和できたり、

胸膜はもうダメダメだけど卵巣は絶対大丈夫って自信が持てたり、

知らなかったことを、たくさんたくさん知れて、世界も広がりました。


そして何より、卵巣の凍結保存を通して、かけがえのない出会いがありました。

私にとっては大きな一歩を一緒に踏み出してくれた産婦人科チームの先生方。

特に、大好きな主治医の先生は、いつも一緒に悩んで、一緒に選択してくれて。呼吸器の治療がうまくいっているか常に気にかけてくれて。久しぶりに会うと、元気そうでよかったって涙目で迎えてくれる。

直接治療には関わっていないのに、1年間、いろいろな気持ちを共有してくれた先生。

そんな先生から、
「次の診察は私はもうここにはいない」と、言われました。

ご主人の転勤で海外に行くそうです。


「いつもね、呼吸器の治療がうまくいっているかカルテを見ていたよ。あ〜よかった。手術はしてないんだ。って、安心してたよ。順調なのかなって。他の先生も一緒に見てたんだよ。みんな心配してるんだよ。でもね、大丈夫だよ。絶対大丈夫だからね。」


ありがとう以上の感情が確かにそこにはあったのに、泣きながら、「ありがとうございました」としか言えなかった。

誰かに心から感謝できることがこんなにも幸せなことだなんてなぁ。



感謝する人がいる限り、感謝の気持ちを伝えたい人がいる限り、恩返ししなければいけない人がいる限り、絶対に絶対に諦めてはいけない。

先生、ありがとう。






結果から見れば卵巣の凍結保存は必要なかったって思われちゃうかもしれないけど、

治療ってこういうことなのかなと思います。

例え治療の効果がなかったとしても、この治療は自分には向いていない、ということを知ることができただけで意味があるはず。

次の検査は11月。気付けば折り返しだ。
半年って本当にあっという間!


根治させるには…
自分には肺全摘しか残されていないと思っていたけど、本当にそうなのかな。

肺、なくしたくないよ。
できれば私だって、これ以上失いたくないよ。





もがけ。

もっともっともがけ私!!!



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