書きますね | 22歳がんと闘う!ステージIII期→胸膜転移→Ⅳ期へ

22歳がんと闘う!ステージIII期→胸膜転移→Ⅳ期へ

21歳でがんになり、手術で摘出後、1年後に再発を宣告されました。
今までの経験や感情と、これから始まる闘病生活について記録していきます。


最近は、痛みもだいぶ和らぎ
薬を飲まずに過ごせる日がでてきました。



もう1ヶ月、っていう気持ちと
まだ1ヶ月、っていう気持ちと。


1ヶ月でいろんなことがあって
なんだか切ない気分の今日この頃。

春の柔らかい日差しと匂いが
そんな気持ちを加速させます。


でも、どんな時も忘れてはいけない。
今私は生きているということ、
自分の人生に責任を持たなければ
いけないということ。




あ、ボウリング大会の幹事は
無事に全ういたしました。





手術が終わってから
いろんな本を読みました。

本はいつだって私に大切なことを教えてくれます。


上野創さんの
「がんと向き合って」
朝日文庫

は、最初の再発が分かった時から
ずっと、私のバイブル。


彼の本を読んで初めて
「超大量化学療法」という
過酷な治療法があることを知り、
生と死を彷徨う人間のリアルな描写に
鳥肌が立ちました。


新聞記者ならではの表現力とか、
言葉のチョイスとか、
実体験なのに、自分の心情を
客観的に捉えているところとか、
全部好きで、共感もできて、
もう読むのは4回目です。


病気を経験していない人にも
突き刺さるシーンはたくさんだけど、

経験した人、その家族には
是非読んでほしい1冊です。


私の心にするすると沁み入って
心がポキって折れそうな時、
助けてくれた言葉たち。


「一千年前にも人は喜び、悲しみ、悩み、絶望したり、はしゃいだりしながら生きたはず。そして、1人残らず死んだ。自分もさして変わらないことをしている1人だと思うと、愉快というかこっけいというか、肩の力が抜ける気がした。」


「がんを患い、死に直面して初めて生きる意味を深く考えた。「命の大切さ」「生きていることのすばらしさ」を本気で伝えたいなら、死を見据えないわけにはいかないと感じていた。」


「その不安を引っくるめて僕の人生なのだと、いつも考える。忘れようとか、完治したことをひたすら信じようとかではなく、がんと、自分と向き合いたいと思う。いつか死ぬという現実をときどき意識することは、何が大切なのかを考えることにつながるから。」


という筆者の言葉も素晴らしいけど、
 闘病を支えた奥様の言葉、
これもまたジワジワきます。



大切な言葉は、
いつでもとりだせるように
心の引き出しにしまっておきたいです。



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