2015年2月読書メモ | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

マイブームは、ニュースクロスへのTwitter投稿。MXとはいえ(失礼)、地上波なのにテロップや番組内で自分のカキコミが流れるのは何となく楽しい。その垣根の低さにハガキ職人だった頃の血が騒ぐというか、低血圧の自分にとって朝のおめざにぴったりなことが判明。


虚偽自白はこうしてつくられる―狭山事件・取調べ録音テープの心理学的分析/現代人文社
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浜田寿美男教授の丹念な供述分析。「秘密の暴露」はすでに人口に膾炙したが、その反対概念は、「無知の暴露」ということを知りました。実際にリアルな自白調書の分析を通じて、自白的関係がどのように築かれるかがわかる。自白なのに、「事実関係は~ということでよろしいしょうか?」と刑事におうかがいをたてる冤罪犯の供述が痛々しい。
虚構の法治国家/講談社
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Twitterでもメモしたけど、東電OL事件における高裁判決に見る、裁判官の「イイ」有罪判決文に戦慄すること間違いなし。確かに99.9%有罪判決を書くのがお仕事ならば、0.01%の無罪判決を書くのが動機付けになるわけがない。そこから倒錯して、検事が立証しきれなかった事案を、いかに事実・法理ときには、観念操作まで駆使して有罪判決を書くかが優秀な裁判官の証となるかが腑に落ちる。