た~ぴんのゴージャスな老親介護計画 | 季節の横顔

季節の横顔

昭和10年に刊行された祖父の随筆集『季節の横顔』によって,昭和初期という時代に生きた人々の様子,また時代を超えて共通する想いなどについて語るブログとしてスタート。
・・・今では単なるつぶやきノートです。

で,
た~ぴんに靴下をはかせ続ける私なのですが,
だんだんその回数も減ってきました。
少しずつ,少しずつ・・。
根気よく・・・。


でもやっぱり
「あ~あ」という気分にもなるわけです。



「あのさぁ,た~ぴん,こんだけお母さんが手伝ってあげてるんだから,
 お母さんが年をとったらいろいろヨロシク頼むよ。」


制服のシャツをようやく着終えて,
ズボンをはいたけれど,そこからぐだぐだになって
またベッドに横たわってしまったた~ぴん。
私の言葉に反応して顔をこちらに向ける。

シャツの裾をズボンに入れるよう,
た~ぴんの手を導いてやりながら
例によって靴下をはかせながら

「お母さんが動けなくなったら
 おむつの交換,よろしくね。」

と言ったら,
ぼよ~んとしていた表情が一気にびしっとなって


「じゃ,こうしよう。
 お母さんをトイレに住ませてあげるよ。
 お母さんの部屋はゴージャスなトイレ!」


このひらめきに,脳が活性化したらしく
その後の支度は,比較的スムーズに・・・って
それはいいんだけど,
私の老後はこれで安心なんだろうか。