俺が昇進し管理責任者となって1ヶ月が過ぎた。
部下となった元上司とは軋轢とまでは言わないが。
小さな衝突は幾度か起こっている。
大抵は元上司から喧嘩を吹っ掛けられる感じなのだが・・・。(苦笑)
休憩時間の配分なども含め元上司が決めたコールスタッフの管理について。
俺は以前から疑問を感じたところ(上司独自のマイルールだと思われるもの)があり。
変更を提案しては当時いづれも却下されてきたものなのだが。
管理責任者となってからそれらを全て変更し一新した。
小さなことではあるがそうすることで。
もうあなたは管理責任者ではないのだということを示した。
元上司はコールスタッフのパートとして入社して。
正社員になって管理職までキャリアアップしたたたき上げだ。
まさにコールセンター一筋のプロだ。
この仕事にはとりわけ強いこだわりがあるんだろうと思う。
事実。
言葉遣いや言い回しなど応酬話法は見事だ。
元上司がここでの立場が変わっても。
自分の能力が生かせることが実感できれば。
俺に喧嘩をふっかけるような雑念は無くなって。
仕事に専念できるのではと思うし。
無用な軋轢を抑止することもできるだろうと思う。
だから俺は元上司が専門職(プロ)として。
能力を発揮しやすい環境を整えなければならない。
俺は敬愛する人事のサカモト先輩に尋ねた。
サカモト先輩は人事課長である。
「ねぇサカモトさん。課長って一体なんなんすかね?」
すると先輩は。
「本当は辛くても楽し気に仕事ができる人のこと」だと言い。
続けてこう言った。
「上司がよ。
辛そうにつまらなそうに仕事をしてたらどう?
その職場の雰囲気悪いだろう?
そういう上司見てさ、出世したいって思う?
俺は部下に気持ちよく仕事をさせるための役職だと思ってる。」
サカモト氏。
惚れるわっ。
南無妙法蓮華経
合掌