昨日の続きです。
2レバースイング(ほとんどすべてのゴルファーのスイング)の「2レバー」のメリットは手の角速度に加えて手(手首)を中心としたヘッドの角速度が手の角速度に加算されて、インパクト時のHSが上がります。
で、大半の(今度は 90% ~ 98% ぐらいの、いや、99.9999%かも。笑。)ゴルファーはテイクバックで、この先端側のレバーの回転を起こすときに同時にアームローテーションを行います。
2プレーンのスイングでも実はダウンの時には、1プレーンになってます。
ゴルフクラブはヘッドに重さが集中しているので、速く振ったら遠心力で引っ張られて、腕とシャフトは一直線に近くなってしまうからです。
なのでトップでは、スイングプレーンに腕とシャフトが入ってるのが理想的です。
そうすれば、変な慣性力( = パッシブトルク ? )の影響を受けずにダウンスイングを行えます。
ただし、アドレスでハンドダウンした(テイクバックでの)2プレーンスイングの場合は、トップで腕とシャフトをダウンスイングのプレーン内に入れるためにはどうしてもアームローテーションしなければ、プレーンに入れることが出来ません。
アドレス時から腕とシャフトを一直線にしておけば、アームローテーションをしなくても(アームローテーションが少なくても)、トップで腕とシャフトを同一プレーンに入れることが可能になります。
このアームローテーションを完全に(出来る限り)抑制しようとしているのが僕の新々ハンマー打法です。
一方、モー・ノーマンやデシャンボーは、やはりアームローテーションしています。
たぶん、全日本シングルプレーン研究学会の現在の正会員の僕以外の3名もアームローテーションを使っています。
アームローテーションしなくてもプレーン内に入れられるのに、なぜ、アームローテーションするのか、それは2レバースイングを「容易に」するためだと思います。
アームローテーションしないで2レバーでコック( or ヒンジ)を入れようとすると、このような動きになります。(アドレスで左手のグリップがスクエア~ウィークの場合)
アドレス
トップ ( プレーンに垂直な方向から見たら )
「アームローテーションしない」ので、コックを入れるためには左の手をてのひら側に折らなければなりません。
何も握っていなければ、てのひら側に折るのは簡単ですが、グリップを握っていると、(おそらく)その握った自分の指とグリップが邪魔になって、せいぜい30度ぐらいしか折れません。特にグリップエンドを余して握ってるとそのグリップエンドが手首につかえてしまうのでやりにくいです。
一方アームローテーションする場合は、
アドレス
トップ
こうなります。元々手首は親指方向にはあまり曲がりませんが、握った指やグリップが曲げる方向にないので曲がる限界角度は同じぐらいでしょう。
正直、テイクバックで手を手のひら側に曲げるのは、かなり「不自然な」動きとなります。
手首をちょいとひねれば(実質的な)コックができるのに、それをせずに、邪魔っけなもの(指とグリップ)がある方に曲げるのは無理があります。
ということで、「シングルプレーン」であっても「2レバー」で振りたい方は自然とアームローテーションを入れるように振ることになります。
もちろんハンドダウンの人に比べればアームローテーションの量とコックの量は少なめになるのが自然だと思います。
ハンドダウンした普通のスイングでは、「曲げる」意識はほとんど持たなくてもアームローテーションするだけで、ヘッドは手の回転角度に対して大きく回転できます。なので、「コックを大きくしたい」という方はシングルプレーンは「合わない」と思います。
もし、「シングルプレーンで振りたい、けど、大きくコックしたい」と思ってる方がいたら、、。
う~ん、やめたほうがいいような気がする。
(>_<)
「シングルプレーン」と「大きなコック」は相性が最悪じゃないかな、、。
--- 続く ---
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