サンキューの日本語訳はありがとうではないという話。 | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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ありがとう。

というのは、有難う、と表記されますね。

 

これはあるということがほとんどない、珍しいできごとであるという意味なんですね。

 

つまり電車で席を譲ってもらうとき、ありがとうということばに対して、どういたしまして、と応じることで、会話が成立していますが、「席を譲られたことが稀有のことであり、そんなことをされる」と恐縮するということばに対して、「そんなにおっしゃるほど珍しくなく当たり前のことです」と応じることが、感謝に繋がったとなっています。

 

ですから語源は「稀有の享受」ということです。

 

時代劇を見るとよく出てくる「かたじけない」というのも、難しい、「難し」気持、難し気が「かたじけ」であり、自分にはなく素直にお受けしたいという意味です。

 

英語のサンキューは、サンクとユーですが、ユーは「あなた」ですね。サンクは「考える」という意味の「シンク」「シンキング」が派生したことばで、あなたの行為を私なりに考えているという意味です。

 

ですから本来の翻訳でいえば、サンキューは忝ないが正しいわけです。

 

ありがとうはどういたしましてと対になって、感謝になったわけですね。

 

席を譲られた時

ありがとう

といって、しょうがないじゃないか、といわれると、感謝に相当することばにはならないのがありがとうなんですね。