たとえば「雲」の「云」、「雪」の「ヨ」、「雷」の「田」、「電」の「甲」など、「雨」と組合わさる文字でもストーリーは作ることができるというお話をひとつ。
たとえば「雲」は「雨」と「云」という文字ですね。
「雨」は文字通り雨で、上空にある水蒸気のかたまりで、その下に「云」という文字がある。
「雨」あるいは水蒸気が何を「云」うんだ?
と思いませんか?
実は「云」は「気流」という意味で、流れている状態の「象形文字」なんですね。
話すという意味の「云う」というのも、ことばの流れという意味があります。
ですから、「雲」は水滴の下に気流があるという意味になります。
さてストーリーは必ず「始まり」から「終わり」に向かって移動するという法則があります。
「雨」に始まり「気流がある」で終わる物語。
あるいはその逆も物語を作るヒントになるわけです。
書くネタがない。
それは作家としての詭弁です。
物語は無尽蔵に作ることができるのです。