これは、アニメから入ったお話です。


アニメは2012年に4月から9月まで放映していました。


ちょっと可愛い絵柄だったので

ギャルゲーものだったらヤだな

と警戒しつつ観はじめたら、なんと立派なミステリーであっという間に引き込まれました。


主人公・折木奉太郎が高校に入学するところからスタート。

姉からのエアメール―およそ女子大生が行くようなところではない地名の―によって、彼は古典部に入部します。

部室の鍵を開けると、そこには黒髪の綺麗な美少女が立っています。彼女の名前は千反田える。

ミステリーはここから始まります。
鍵がかかっている部屋の中に千反田えるがいたこと。

データベースを自認する、奉太郎の友人・福部里志いわく、部屋の鍵は外からしか操作できない。えるは自分で鍵を閉められないし、鍵をかけたのが誰かが分からない。


さて、誰がえるを閉じ込めたのか。



とてもさっぱりとした筆致で書かれた、奉太郎一人称のお話です。

奉太郎と里志の中学時代からの友人・伊原摩耶花も加わって、廃部危機にあった古典部は一気に部員4人。。高校一年生とは思えないしっかりした思考回路と軸を持っている彼らの、見事なコンビネーションで、奉太郎がさらさらと「省エネ」をモットーに、謎を解いていきます。



TVアニメの最終話は、とてもとても細やかな描写に圧倒されました。

あれは素晴らしかった。



これが米澤さんのデビュー作なんですね。

映画になった「インシテミル」

松原靖樹さんにオススメされた「ボトルネック」

もちろんこの「古典部」シリーズも

読みたいなあ、と思っています。



でも今は、ちょっと毛色の違うものでドキドキしそうな本を見つけちゃったから

しばらくオアズケかなあ。