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引き続き、「親が最低限教える、注意すべき「たった3つのこと」からの続きです。
今回はコミュニケーション編3になります。
今回は親子でできるプレゼンのトレーニングです。
プレゼンというと、渾身のパワーポイントを作り発表する・・・と想像される方も結構多いのですが、
所詮パワポは「手段」であって、プレゼンの「目的」ではありません。
プレゼンの「目的」とは・・・
相手から理解ではなく納得を得て、こちらが要求
する行動を相手にしてもらうことを促す
ことだと思っています。
今回は社会人相手ではないので細かいことは言いませんが、このプレゼントレーニングをするなら
最低限保護者さんは以下の図(会話の流れ)を知っておいてください。
①子供は会話において論点が抜けることが多い。
長女が小学生低学年のころの話し・・・(もう20年くらい前の話し)
(子供はいつも話題が唐突です)
長女「ねーねーお父さん、”何でだろ?”って知っている?」
私「え?(こいつは何を言いたいんだ?)」(かなり怪訝な顔を私がしたのでしょう・・・)
長女「だからさぁ~”何でだろ~”だよ!」
私「はぁ?(”何でだろう?”という日本語を知っているかだと?こいつはついに頭がイったか?)」
(さらに娘へ憐みを伴った怪訝な顔・・・)
長女(エアギターを弾きながら)「”何でだろ~何でだろ~”って歌っている人たちだよ」
私「あぁ、それは知らないなぁ・・・それ誰??」
私は普段はあまりテレビは観ません。しかし子供はよくテレビを観るので、私よりはるかに芸能系
の話題に詳しいわけです。
そのため、彼女の頭の中はこの人たちのイメージでいっぱいなわけです。
テツandトモさん(画像は プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMESより)
しかし私はと言うと、額面通り「何でだろ」という日本語でしか認識できません。
だから話が噛み合わないのです。
これはいかんなぁ・・・と思い、これ以降は長女(ともかく話すのが大好き)が話し始める前に
「まずさ、これから何の話をしたいの?」
「何ついて話したいのかな?」
と会話の冒頭に都度聞くようにしました。しばらくすると自然と自分から「論点」を言うようになりました。
②結局言いたいことは何?一言で言ってみ。
子供に限らず、長々と話した末に「結局この人は何を言いたいのだろう?」と思わざるを得ない方は
世の中にいっぱいいます。
子供のころなら、親やじじい・ばばあは優しく聞いてくれるし、話題を先回りして理解もしてくれます。
子供同士の会話にしても「お互い頼りないコミュニケーションしかできない」から、お互いそれなりに
意味も通じます。
しかし・・・大きくなるにつれて、他人は先回りしてまで理解しようと思わないから
おめえは話しが長ぇーし。
何を言っているのかさっぱりわからん。
といったことを言われるようになります。
まぁまだ面と向かって言われているならまだしも、社会人になるとまず言われません。
仮に上司が部下にこう思って、ついこんな言い方をしたら今の世の中「パワハラ」なんて言われ
かねない。ただしそれなりの評価だけはします。
ともかくこういう感じにならないために、できることはともかく保護者が子供と話していて
あーでも、こーでもないとぐだぐだと話し始めたら
「わかったわかった。
じゃあそれを一言で言えばどうなる?」
「句読点を含めて20字以内で言うと?」(笑)
→これ小学生、中学生ならわかります。懐かしいですよね。
と言って「話しをまとめさせるクセ」を付けさせてください。
ここで注意して欲しいのは、この質問をして子供に「僕のや私の話しなんか聞きたくないんだな・・・」と
感じさせないことです。
なぜ「要約した話が必要なのか?」を最初は
その都度伝えることです。この補足は結構大事です。
③なぜそういう結論になるのか?
自分なりにその理由を考えさせて、
自分のそれらを言葉で言わせること。
この理由を考えさせて、言わせることはとても大切です。
そもそも考えていることが、うまく言えない(表現できない)方があまりにも多いのです。
小さいころは親やじじいやばばあが、少し大きくなると友達が、そして多少色気づくと
彼氏や彼女が主な話し相手になります。
この方々に共通していることは、
「先回りして判断、理解してくれる」
(あ~あなたの言いたいことはそういうことだよね)
「表現や言葉が足りなくても、お互いが属する
社会の中で共通認識できる」
(あ~だよねー)
といったコミュニケーションを取ります。
つまり自分の意思や感情をうまく表現できなくても「何気に」「びみょうに」「やばいくらい」で
最後は理解できてしまいます。こんなコミュニケーションを続けていて、いきなりプレゼンですと
言われて上達なんかできるわけがない。
最初はひとりよがりの理由であっても構いません。
ともかく考えさせて、言わせることを繰り返すのです。
「なぜそう思ったのか?」「どうしてそういう結論になったのか?」という質問は重要です。
そして何度も言っていますが「何気に」「びみょうに」「やばい」と言った曖昧な言葉
(これを私は「ふんわりワード」と言っています)
は言わせない。言っても「何気にって、なにが?」「やばいとは?」と質問で突っ込むことです。
④ともかくまず①~③を最優先に教える
(体験させる)こと。行動はこの後でもよい。
もちろんこの「行動」が言えることは大切なのですが、まずは①~③を徹底して言えるように
させてください。その後でも構いません。
正直言えば、私たち社会人でもこれが言えない方はたくさんいます。
というより、この部分をきちんと言えないから、仕事でも恋愛でも苦労するんですよ。
ここは少し重要なので、次回にお伝えしますね。
コミュニケーションはどこに行っても、一生必要なスキルです。
このスキルの有無で人生が大きく変わると言っても決して過言ではありません。
でもこの部分も学校では「ほとんど教えられない」ことです。
コミュニケーションはある程度のレベルまでなら、センスではなく実践から学び体得できる
ものです。
ここまで読んで「あ~なんだか難しいな~」と思っている方もいるかもいれません。
よく私たちは「いまの世の中はグローバルだ!」なんて言っていますが、ただ言っているだけでは
何も変わりませんよ。
ちなみにこれらのことは欧米ではほぼ「小学生まで」に学習する内容なんですから・・・