現代社会を生き抜く子供の育て方 その③「コミュニケーション編2」 | メンターたかはしの「人生"直球”アドバイスBLOG」

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15年ぐらいHarley-Davidson乗りで、波乱万丈なアラフィフ人生を歩んでいるビジネス系コンサルタントが「カリスマメンター」の顔として書く「直球ブログ」。ビジネス、自己啓発、恋愛、人間関係、お金などなど…いろいろなジャンルで書いてみようかと思っています。

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引き続き、「親が最低限教える、注意すべき「たった3つのこと」からの続きです。

今回はコミュニケーション編2になります。

 

前回に保護者さんが、質問すべきポイントをあげました。

 

何をやって欲しいのか?(結論、言いたいこと)

なぜやって欲しいのか?(理由)

 

この問いかけは、まさに「論理的」と言われるものなんです。

(詳しくはこちら

 

実はこの思考方法や伝え方は「欧米や諸外国では当たり前過ぎること」なのです。

まぁ言い方を変えれば日本はこういうコミュニケーション手法はあまり取りません。

だからいくら英語を学んでも上達しない・できない理由の一つにこの思考方法が

有無があると思っています。(そもそもの母国語の語彙力・量の有無も大きい)

 

例えばこんな感じです。

これはトリンプ元社長の吉越浩一郎氏(日本能率協会マネジメントセンター)より

「残業ゼロ」の仕事力 からの抜粋です。

 

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(吉越氏の奥様はフランス人だそうです)
 

妻から「夕飯は何を食べたいか」と尋ねられ、私が「肉料理」と答えたとしましょう。


吉越家では、ここで終わりになりません。
次に必ずその理由を言わなければならないことです。

 

しかも、「なんとなく」や「そんな気分だから」はという感情や感覚ベースの言葉はすぐさま却下されます。

最近は野菜中心だったし、魚は昨日食べたろ。それに、先日手に入れた赤ワインもそろそろ
飲んでみたい
から、今夜は肉料理がいいと思うんだ」というような明快なストーリーがあって、
やっと美味しい夕食にありつけるのです。

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これをそのまま読めば「へぇー」とか「ふーん」という感覚しか持たない方もいるでしょう。

では実際にこのような会話を日本の夫婦の間でするでしょうか?

大抵は理由も言わないし、聞きもしない・・・というケースが多いのではないでしょうか?

逆に毎度こんな聴き方をされると「あぁ~うざいなぁ・・・」と思うパートナーもいるでしょう(笑)

(良い悪いは別にして、この当たり前の土壌があるから「忖度」や「阿吽の呼吸」を生むわけです)

 

では、この本の内容を分解すると・・・

 

●私が「肉料理」と答えたとしましょう。

→肉料理が食べたい!という結論

 

●なぜ肉料理が食べたいのか?

→食べたい理由(だいたい3つ程度)

 

これはあなたがわが子を

「将来どの世界に行っても生きていける子供」

にしたいと真剣に思うのなら、小学校の低学年からすべき「会話」の仕方なんですよね。

単に英語が話せる、だけでは意味がありません。

特に「何気に・・・」とか「何となく・・・」「びみょうに・・・」「やばい」などで会話が済んでしまう

ことに慣れてしまうと、「相手にも通じる理由」を言える子供になんて育たないです。

 

子「やばいよ、やばいよ!!」

保護者「何がどうやばいの?」

子「やばいから、やばいんだよ~!」(うまく説明できないから、これしか言えない)

 

ここまで読んで・・・

「うちの子は海外なんて行かないし、
日本で一生暮らすんだから問題ないさ」

という方もいらっしゃるでしょう。

最近ではビジネスパーソンに問われているコミュニケーション能力で、ほぼ必須と言われて

いるのが「プレゼンテーション」のスキル。プレゼンというとだいたいこんなイメージですよね?

 

 

もちろん間違えではありませんが、こんなことをやる人は特殊な人、限られた人のみ・・・

なんて思っていませんか?

はっきり言います。これからのビジネスパーソン(技術系であっても)には必須な能力なんです。

 

セミナーでプレゼン実習も兼ねた研修も多くやりますが、プレゼンのテクニック以前の問題で

結論と理由、つまり・・・

論理的な伝え方ができていない子はこんなこと
でも苦労する
んですよ。

 

(将来は分かりませんが・・・)現在の日本の学校ではまず教えてくれない内容です。

海外は小さいころからきちんとこの部分も教えるんですけどね。

ちなみに研修やセミナーでほとんどは①日本人もしくは日本に在住されている方を対象にして

いますが、たまに②海外(特に欧米)の方を対象にしたセミナーもやります。

(もちろん、私は日本語ですが)

 

ここでいつも興味深いなぁ~と思うのが、①と②の方の反応です。

①の場合、まずセミナー終了後や途中であっても「ほとんど」質問されません。

②の場合、途中であってもそうですがかなり質問が出ます。

この差は何なのだろう?と思って、とある方に教えていただき納得しました。

 

①の場合、子供のころ家から学校に行く際に親が子供に

「ちゃんと先生の話を聞いてきなさいよ!」と言って送り出します。

(確かに私もうっすらそんな記憶が残っています)

しかし

②の場合、子供のころ家から学校に行く際に親が子供に

「ちゃんと先生に質問しなさいよ!」と言って送り出すそうです。

 

もしこの傾向が正しいのであれば、この毎日の習慣は大きいです。

あとは文化の違いも大きいとは思いますが。余計なことを言うと「無粋」と言われ、忖度すること・

できることがビジネスパーソンのスキルの一部になっているのも事実ですから。

(わかるだろ?な?これ以上言わせるな・・・的な感じ。で、これを言われた側も「御意」の一言で
すべて解決??)

 

 

ただこの文化的な背景は変わらないまでも、一方では論理的な伝え方ができることも

求められていることも知っておくといいでしょう。

 

ちなみに前述した吉越氏は著書の中でこのような主旨も書いています。

「欧米では、この論理的な思考や解釈が必要ですし、これだけで良い」

「しかし日本の場合は、これからはもちろん論理的な思考や解釈も必要ですが、GNNという

要素も入れてバランスを取った方がよい」と。

 

GNN=義理 人情 浪速節

 

これよくわかります。

 

次回は実際に家庭でできるプレゼン能力の鍛え方をお伝えします。

 

PS

最近はあまり放送されなくなったのですが、何気に好きなのが「時代劇モノ」。

そしてよくありがちなシーンが悪代官と商人の密会シーン。

お互いあまり余計なことを言わず、最後は「お主も悪よのぉ・・・ぶはははは」的なシーンは

安定なので観ている方は安心?すらしちゃいます。このイメージ思わず好きです(笑)

あぁ・・・忖度と阿吽の呼吸で思わずお互い「ニヤリ」なんて日本的美意識全開であります。

 

画像は悪代官と愉快な仲間たち より

 

キャッシュレスでは味わえない山吹色のインパクトはやはり絶大なんでしょうねぇ・・・

いまは「こんにゃく」か??(笑)

 

 

 

 
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