心が折れると 言うけど
ほんとに折れてしまったら
もう何も感じない
そこにいる? 私はここよ
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秋は嫌いだ
オンニがいなくなったのも
オンマの心が壊れたのも
私の夢が儚く消えたのも
秋・・・
秋は嫌いだ ろくな思い出がない
晴れた日も苦手・・・
オンニがくれた 碧色の髪飾りみたいな
澄んだ空は まぶしすぎるから・・・
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あんな出来事があっても
はじめは知らぬふりができると思っていた
何事もなかったように振る舞えると思っていた
しかし人の噂は無責任で
弱ったものに追い打ちをかける
姑息でずる賢いミン教授の保身は素早く
大学病院はミン教授の権威を守った
同僚も当然のようにミン教授の側についた
世の中は強きに撒かれて当然のこと
相手を責める不信頼社会の中で
ウンスは段々と居場所を失っていった
それでもレジデントだけはなんとかやり抜きたいと
ウンスは歯をくいしばって耐え仕事をしようと思った
しかしその道すら あっけなく閉ざされた
研究や論文は他人の手柄になり
手術場にも入れてもらえず
もちろん患者の担当もはずされた
八方ふさがりの孤独のなかで
頑張ろうという気力が
じわりじわりと削がれていく
ごはんが喉を通らなくなる
食べては吐き を繰り返す
眠れない日々が増えていく
頭痛がひどくアスピリンが離せない
心と身体は表裏一体
華奢なからだが消え入るように
ウンスはだんだんと生気を失っていった
少し実家で静養しなさい
と 上から暗に辞職を勧められた
ただひっそり
気配を消して息をしているような毎日ならば
それも悪くないかも知れないと
ウンスは思った
何がいけなかったのか
どこでボタンを掛け違えたのか
なんど考えても 納得のいく答えは見つからない
あの男の思い通りにならなかったことだけが
今のウンスには 救いだった
あの時の雷に感謝している
雨も雷もウンスの味方だ
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なんども同じ人の夢をみる
無精ひげの精悍な顔立ちの人
ただ 朝になると面影は記憶から薄れ
もどかしさだけが心を惑わす
そこにいる? 私はここよ
なんどもなんども聞いてしまう
返事のない壁に向かい 寂しさを吐き出すように
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理不尽な波に自分を見失ってしまったウンスは
ソウルを離れ両親の農場を訪れた
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ウンス ファイティン! と願っています
『今日よりも明日もっと』頑張ります!!