연말연시 ヨンマルリョンシ

(年末年始)

 

不思議なことに

この言葉を聞くと

背筋が伸びる

 

昨日と今日で

旧年と新年で

何も変わらない日常が

流れていくはずなのに

どうしてだろう?

 

年が変わるということは

それだけでどこか

一区切りのような錯覚で

新しい年には

過去の自分とは

違った自分になれるかも

そんな淡い期待を

抱いてしまうのかもしれない

 

 

明日は・・・

姫たちの誕生日か・・・

 

 

菊花診療所の若先生

イサは自分の屋敷の庭の

真ん中にある大きな木を

眺めながら呟いた

大木は花を咲かせるわけでも

実をつけるわけでもないが

どっしりと庭の真ん中で

イサを見守ってくれていて

その木をイサは爺やの木

と呼んでいる

 

倭国で暮らした十数年

イサを

慈しみ育ててくれた爺やは

イサを守るためこの地で死んだ

それで養父チェ侍医が

お墓がわりに気の根元に

小さな石碑を作ってくれて

イサは事あるごとに手を合わせた

 

この地で生きようと決めた頃は

この大木がイサの拠り所でも

あったのだ

ところがその後 偶然

爺やが倭国で墓守をしながら

生きていると知った

チェヨンの深い情けと慈悲で

爺やは生き延びていたのだ

 

だが

だからと言って

大木や石碑に寄せる思いに

変わりはなかった

育ててくれた爺やへの感謝と

イサの人生を引き受けてくれた

養父の優しい思い

そして大恩ある

チェヨン夫婦に対する

感謝と忠義の思いを

この大木は知っている

 

 

早いものだな

サンが

仮死状態で生まれた時は

どうなることかと思ったが

すくすく育ってよかった

爺やが守ってくれたのか?

ありがとう

 

 

イサは

大木に向かって言った

 

 

大晦日に生まれた三つ子は

明日 六歳になる

生まれる前からずっと見守り

生まれてからも

ずっとそばにいた

三つ子の六年間は

言い換えればイサ自身の

高麗での

医者としての日々に重なる

 

小さく生まれたサンは

トルチャンチを

迎えられないのではないかと

両親や周りを

ハラハラさせたが

立派に成長している

 

確かに

今でも体格は小ぶりだが

筋肉のしっかりついた

体つきで

とにかく足が速く

身体能力は兄弟の中でも

群を抜いている

 

やんちゃで泣き虫で

癇癪持ちで

喜怒哀楽が激しく

冷静なチェヨンとは

真逆な性格のサンではあるが

心根の優しいいい子に育ち

弟ゴンやオクリョンの娘

タルの

お世話を率先してやっている

 

お乳を滴下させながら

サンの口に含ませた

六年前からは

考えられないほどの

成長ぶりだ

 

そしてチェヨンの秘蔵っ子

スニョンとユニョンは

まだ六歳というのに

その愛らしさ美しさや

育ちの良さが滲み出ていて

世の男性陣から

すこぶる人気があり

街を歩くと注目の的

 

娘を溺愛する父親の心を

日々 かき乱していた

 

最愛の妻と娘が

誰の目にも触れぬよう

屋敷の中に留め置きたいと

本気で考えている節があるが

それは陽の気を持つ

社交的な妻によって

あえなく却下され

仕方なくチェヨンは

娘たちに変な虫がつかぬよう

細心の注意を

払っているようだ

 

引っ込み思案で

儚げだった黒髪のスニョンは

武術と出会って大きく変わった

はっきりと自分の意志を持ち

将来は大叔母の後を継ぎたいと

真剣に考えている

もちろん おっとりした

涙もろい性格は変わらず

スニョンの性格の良さは

誰もが知るところだ

 

そして妹のユニョンは

最近さらに

我慢強くなっている気がする

母親の役に立ちたい

弟たちを守りたい

そんな強い意志がユニョンの

凛とした顔つきから読み取れた

だが

そんなユニョンを見ていると

イサは

なぜだか心配になるのだ

 

時には泣いてもいいのに

時には

駄々をこねてもいいのに

子供らしさをわざと封印

しているような

そんなユニョンを

イサは放っておけない

 

 

どうもオレは

ユニョン姫に肩入れが過ぎる

これじゃあ

ヒョンに睨まれるよなぁ

 

 

ユニョンが持つ

前世のおぼろげな記憶や

人の良し悪しを見通せる力を

知っているだけに

余計にそう思うのかもしれない

 

ユニョン姫が傷つくことなく

笑って幸せに暮らして欲しい

それがイサの願いだ

 

 

イサ

そろそろ出なくては

診療所に遅れますよ

 

 

養父チェ侍医の声が聞こえる

勤勉で忠義者で

医学にまっすぐ向き合い

ユ・ウンス一筋のこの男は

イサのよき理解者で

頼りになる父親だ

 

 

は〜い

 

 

爺や殿との話は

すみましたか?

 

 

うん

今朝はちょっと

おしゃべりが過ぎたね

年の瀬だからかな

今年一年の報告をしてた

 

 

それはいい

 

 

この涼しげな笑顔に

どれくらい

救われてきたことか

イサは養父をじっと見つめた

 

 

ん?どうしました?

 

 

いや

えっと・・・

연말연시 年末年始の予定

どうなっていたっけ?

父上は姫たちの

誕生会に来られるの?

 

 

ああ いや

残念ながら今年も

行けそうにはない・・・

病人に年末年始は

関係ないゆえ

典医寺にいなくては・・・

それに

大晦日は風灯を飛ばす行事が

あるであろう?

多くの人が王宮を訪れるゆえ

けが人や病人が出るかもしれ

 

 

そっか・・・

 

 

イサは今日まで仕事か?

 

 

うん 今日で終わり

明日は診療所もお休みだし

明日はオレも

サン達にお祝い言って

すぐ帰ってくるよ

大晦日は

典医寺に行ってもいい?

 

 

それは構わぬが・・・

せっかくのお誘い

チェ家の皆さんと過ごせは

良いのに・・・

 

 

オレの家族は父上だよ

大晦日は家族と一緒じゃ

ないとね・・・

それに典医寺から見える

風灯(ランタン)も

花火も楽しみだから

 

 

そうですか?

では 

そうしましょうか

 

 

養父の声が

少し弾んで

聞こえた気がした

 

 

*******

 

 

『今日よりも明日もっと』

연말연시 年末年始

気ぜわしく 忙しく

やることいっぱいだけど

どこか 心弾むひと時

 

 

お年玉鏡餅絵馬お年玉鏡餅絵馬

 

 

おはようございます

今日は晦日

今年も残すところ後二日

となりました

 

そしていよいよ

本編再スタートいたします!

 

年末年始は日頃会えない

家族や友人を思ったり

今年一年を振り返ったり

来年に規模を託したり

もしかしたら ちょっと

センチメンタル気分になる

愛しい時間かもしれません

 

それにしても

三つ子が六歳とは

ああぁ 早いなぁ〜

 

どうぞ

おつきあいくださいませ

 

 

 

 

今年の感謝を込めて〜

コマプタ(ありがとう)ダウン

リダの写真が若い!笑笑

 

 

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村

 

 

アメンバーの皆様へ

 

クリスマス企画にご参加

ありがとうございました

お返し完了しております

お読みいただければ幸いです

 

三つ子のソンムル企画に

ご参加の皆様

順次 

ご出演いただく予定です

お待ちくださいね〜