今月のウンスさんの

予定を確認しようと思ってね

 

 

新年早々にやって来たウネは

診療所の机に

紙を広げてウンスに聞いた

 

ウネは健忘症の義母の介護を

最期までやり抜き

王宮の王子様の乳母役も

乳母の教育係の職も辞した

 

末の双子の娘も

手がかからくなり

孫の子育てや奥の仕切りは

長男アン・ユの嫁に任せ

 

おまけに今春

夫のアン・ジェが

軍を引退することも

決まっているので

 

肩の荷が降りたかのように

悠々自適とまではいかないが

やり残した青春を埋めるように

やりたいことを見つけては

活動的に動いていた

 

その一つが

テマン ジュヒ夫婦の

道場で剣術の稽古をすること

そしてもう一つが

ウンスの診療所の手伝いで

特にウンスが王宮へ出仕し

留守で人手が手薄の時に

手伝いに来てくれている

 

 

あたしがいたところで

医術に疎いし

大した

役には立たないんだけど

若先生の指導で

傷の消毒したり

包帯も巻けるようになったし

あたしの方が

何かと学ばせてもらっているわ

 

 

ウネはもともと

肝が座っているから

傷を見て

怯むようなこともないし

とにかく何でも手際がいい

 

 

ううん

イサも大助かりって

言ってるわよ

それに私も心強いわ

 

 

いやいや〜

実はソダンの帰りに

こちらのお屋敷に

立ち寄れるって

ウンミとウンチェも

大喜びなんだわぁ

大好きなタンちゃんと

一緒に帰れるってね〜

他の女の子達から

羨望の眼差しなんですってよ

 

 

タンと同じカン・ユハの

ソダンに通う双子は

もちろんタン贔屓

二人はタンより二ヶ月年下で

この国初の

帝王切開で生まれた娘達だ

 

 

でもねぇ

こっちが申し訳ないくらいでさ

ヘジャにおやつもらったり

タンちゃんに

勉強見てもらったり

第二のソダンみたいに

すごく楽しいみたいなんだ

オンマ 次はいつ

お屋敷にお手伝いに行くのって

聞いて来るんだもん

 

 

我が家はいつでも大歓迎よ

子供達は多い方が楽しいもの

ミョンも帰りに

ひと遊びしてから

帰って行くし・・・

それに双子ちゃんたち

ゴンのお世話も良くしてくれる

ってタンが言ってたもの

 

 

それでも 迷惑かけたら

いつでも知らせて

バシッと叱りとばすから!

 

 

豪快な母親ウネの

言い方にウンスはクスッと

笑った

 

 

了解!

で 

今月の出仕だけど・・・

 

 

ウンスは自分の予定を

確認しながらウネに伝えた

養成所に講師として

通うのは週に一回

王妃様の診察

というか話相手に伺うのは

月二回

こうして改めて確認すると

案外忙しいのだと実感する

 

 

あ 

そういえば明日明後日も

いないんだよね?

診察は若先生だけって

聞いたよ

ほら 家族で

別宅に行くんでしょ

温泉付きのやつ・・・

じゃあ その二日間も

手伝いに来ようかなぁ

 

 

それは助かるけど・・・

けど 

どおして行くこと

知ってるの?

 

 

話したかな?と

不思議そうにウネを見ると

ウネがニヤッと笑って答えた

 

 

ふっふっふ

あたしの情報網

甘くみちゃダメだよ

 

 

えええ?

 

 

ていうのは嘘で

うちの旦那があいつから

聞いたって言ってた

嬉しそうに話したらしいわよ

王宮の中庭でアン・ジェに

自慢したんだってさ

妻子孝行するんだって

「あいつほんと腑抜けだよな」

ってアンジェが言うもんだから

だから

あたしも言ってやったの

「あら 

うちの旦那はいつになったら

妻孝行してくれるのかなぁ

腑抜け大歓迎よ」ってね

だってさぁ

結婚して以来 二人で

ろくに出かけたこともない

そういうとこにマメな

ウンスさんの旦那とは大違い

 

 

ぷんと怒った顔で

ウネは息巻いた

 

 

それはアン・ジェさん

忙しいから・・・

そのうち お仕事に

区切りがついたら

おねだりしてみたら?

 

 

違う違う

チェヨンの方がよっぽど

忙しいよ

それに ねだって

連れて行ってもらうのと

旦那に誘われるのでは

全然意味が違うじゃん

チェヨンはほんと

愛妻家だわ

昔の冷徹なあいつからは

考えられない

驚くくらいの変貌ぶりだよ

ね?人は心がけ次第で

変われるって証明だよね?

 

 

チェヨンの昔をよく知る

ウネならでは言い方に

ウンスは思わず苦笑した

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ウネが来ておったのか

 

 

夜になって

子供達もそれぞれの

部屋にこもった頃

夫チェヨンが屋敷に戻った

 

 

ええ ウネさん

今月も診療所を手伝って

くれるって言うの

ありがたい申し出よ

 

 

そうかぁ?

どうせちゃっかりした

あいつのことだ

化粧品だ石けんだ

ヘジャの料理だと

色々もらって

帰るのであろう?

 

 

それでもありがたいわ

お礼を申し出ても

いらないっていうんだもん

だから物で渡しているのよ

ヨンったら

ウネに手厳しいんだから〜

 

 

いや

あいつが俺に

手厳しいのだぞ

 

 

そおかなぁ

お互い信頼しているから

言い合えるのよね

何だか羨ましいなぁ

 

 

は?

どこが?何が?だ?

 

 

ちょっと妬けちゃう

だって

ウネさんの知ってる

若かりし日のヨンを

私は知らないもの

 

 

若かりし頃?

そんなの俺自身も

忘れておるゆえ

ウネに悋気するなら

無駄なことだぞ

あいつとは単に

ソリが合わん

それだけだ

それにイムジャの方が

俺の本来の姿を知っておる

俺にはイムジャだけ

それだけは譲れないぞ

 

 

そお?

 

 

そうだぞ

それと・・・だ

明日は狭い部屋で

親子で寝ることになるゆえ

その・・・今宵のうちに

朝方の続きを・・・

 

 

チェヨンは

ウンスを引き寄せ

ぎゅっと抱きしめながら

囁いた

 

 

致さぬか・・・?

 

 

そおねぇ・・・

でもまだ子供達が

起きているわよ

明日のお出かけが楽しみで

眠れないって

さっきもサンが閨に来たもの

もう少し待っだら?

 

 

子供らの気配を感じぬぞ?

もう寝たのではないか?

 

 

毎夜

夜が待ちきれない夫は

子供の気配に聡い

 

愛しい妻を

いそいそ

寝台に運び寝かせると

その唇に自分の唇を

そっと押し当てた

 

 

*******

 

 

『今日よりも明日もっと』

愛しい人

愛しい時

心の真ん中にある

大事なものを愛と呼ぶ

 

 

おせち門松お年玉鏡餅絵馬おせち

 

 

仕事始めの方も

多い四日ですが

普段なら日常が戻るはずなのに

今年は元日早々の地震の

甚大な被害や

二日の航空機事故以来

空港の混乱も続いているなど

未だ多くの方が日常に戻れない

そんなニュースに接すると

気持ちが追いつかない感じです

 

大変な年明けとなりましたが

どうかみなさま

安寧にお過ごしくださいませ

 

 

 

 

三つ子の誕生日ソンムル

小旅行? 

別邸行きが楽しいといいなぁ

またおつきあいくださいね

 

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