なるほど!それで?

こんなに早いご帰宅に?

 

 

イサはウンスに

クスクス笑いながら尋ねた

家族水入らずで過ごし

夜まで戻って来ないと

思っていたユ先生が

明るいうちに早々に

別邸を引き上げ

ひょっこり診療所に顔を

出したのだから

イサが驚くのも無理はない

 

 

そおなのよ

トッキの寝床を作るって

子供達大騒ぎでね

早くお家に帰りたいって〜

帰るのを渋っていたのは

ヨンの方・・・

 

 

へ?ヒョンが渋った?

またなんで?

 

 

さあ たまの別邸の

居心地が

よかったんじゃないの?

 

 

ウンスはうっかり

イサ相手に

口を滑らしそうになって

慌てた

 

子供達が兎に

夢中だったため

別邸では

思わぬ夫婦の時間が取れた

一緒にゆっくり

風呂に入って

背中を流しあったり

布団でゴソゴソして

悪ふざけを繰り返したり

妻を独占できて

夫はたいそう

ご満悦だったのだ

それをイサに言うには

少々憚られる・・・

 

 

へえ でも

ヒョンがゆっくりできて

よかったね

このところずっと

忙しそうだったし

 

 

チェヨンを気遣うイサに

ウンスは頷いた

確かに夫はこのところ

働きすぎだった

 

 

それにしても・・・

本当にみんな

トッキに夢中なんだな

 

 

イサは無意識に

小さなため息をついた

いつもならば

診療所に飛び込んできて

「ただいま〜」と

言いに来るはずの娘の姿が

なかったのだ

 

 

あら?なんだか不服そうな

言い回しねぇ

一番夢中になっているのは

ユニョンだけど?

まさか イサ

トッキに嫉妬した?

 

 

なっ!何を馬鹿な!

どうして

オレが兎に嫉妬するんだ?

 

 

さあ?

それにしてもユニョンが

あんなに傷ついたトッキに

執着するとは思わなかったわ

イサにしか興味ないと

思っていたから

 

 

ユ先生!!!!

 

 

からかわれているのは

わかっていたが

耳たぶまで赤くなって

イサは困った

 

 

さてと

戯言はこのくらいにして

奥へ戻るわ

せっかく

旦那様がいることだし

診療所も大丈夫そうだし・・・

 

 

うん

どうぞどうぞ

もとより

そのつもりだつたから

 

 

イサはウンスに手を振った

 

 

奥へ戻ると

チェヨンと子供達は

兎小屋の製作の真っ最中

 

小屋は庭の犬小屋の隣に

作られることになり

愛犬たちはちょっと

迷惑そうだ

 

 

でも おけがが

なおるまで

お部屋においても

いいでしょう?

うごけないんだもの

しんぱいだわ

 

 

あまり

人慣れさせぬ方が

この兎のためだぞ

 

 

まあまあ

とりあえず

今日はお部屋で一緒に

いたらいいわ

外は雪だし

怪我した子兎には

外は過酷だもの

ねえ ヨンいいでしょう?

 

 

間に入ったウンスが

夫におねだりすると

渋々チェヨンは折れた

 

 

医者のイムジャが

そう言うならば

今宵は仕方ない・・・

 

 

ところでこのトッキ

名前はどおなっているの?

 

 

えっへん!

それはね

 

 

サンが言いかけたのを制して

ユニョンが口を開いた

 

 

トゥン

 

 

トゥン?

へええ 可愛い名前

今は痩せっぽっちだけど

たくさん餌を食べて

太っちょになると

いいわね

でも太らせすぎはダメよ

この子のためにならないから

ああぁ

それにしても

やっぱり我が家はいいわ

別邸ももちろんいいけど

うちが一番落ち着く

 

 

ウンスはううんと

あくびをすると

夫に告げた

 

 

少し昼寝するわ

ヨンもどお?

 

 

あ?

今いく

この小屋を

完成させるゆえ

待っていろ

 

 

チェヨンはものすごい勢いで

釘を打ち付けると

あっという間に金網を張って

可愛い小屋を完成させた

 

 

*******

 

 

『今日よりも明日もっと』

いつもが一番

そんなことを思う冬

 

 

くま猫うさぎねずみトラネザーランド・ドワーフ馬犬

 

 

自分自身

わんこのことを思って

なかなか日常に戻れず

喪失感を抱えておりますが

この度の震災で

家族を失った方を思うと

どんなにか

悲しみの中にいるかと

心が痛みます

 

寒さ厳しい折

どうか少しでも

安寧にお過ごしくださいませ

またおつきあいくださいね

 

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