何かあったのか?
天界のことか?
 
 
甘い一戦を交えた後
チェヨンは心配そうな顔で
ウンスの顔を見つめ尋ねた
 
 
どおして
そう思うの?
 
 
ウンスは夫の
察しの良さに
驚きながら聞き返す
 
 
イムジャのあの様な表情を
久しぶりに見たと思ってな
 
 
あの様なって?
 
 
新婚間もない頃
天界の夢を見た後にも
イムジャは切なそうな
顔をしておった
 
 
夫の言葉に
ウンスは黙った・・・
 
現代に大事な親を残して
愛する彼を選んで
ここに来た
その判断は今でも
間違いなかったと
後悔はないし
また同じ場面に出くわしても
同じ選択をするだろう
あの頃 しばらくは
ソウルの夢を見た後は
自然と涙が流れて
目が覚めた時
こんな風にチェヨンに
心配されたものだ
 

 

察しが良すぎる夫だと

おちおち

浮気もできないわね

 

 

混ぜっ返す様に

わざとからかい口調で言うと

チェヨンは少し唇を尖らせて

それから

ウンスの肩をぎゅっと抱いて

囁いた

 

 

何だ?イムジャ?

まさか浮気をしたいのか?

 

 

まさか!

 

 

ならば良い・・・

 

 

安堵した顔で

チェヨンはつぶやいた

 

 

だって

ヨン以上の男を探すのは

ここでも現代でも無理

ヨンは最強だもの

 

 

それはウンスの本音だ

夫は現代で言うところの

スペックの高い男

好物件男

名家の出で

お金持ちで

顔が良くて頭が切れて

武術に長けている

度胸があって

統率力があって

部下に信頼され

包容力があって

子煩悩でイクメンで

妻を女として愛で

妻を家族を大事にする男

そんな相手は

絶対に他にはいない

 

 

ヨンと出会えたことは

本当に奇跡だと思うの

まあ コエックスの玄関が

雷功で吹っ飛んだのを

見た時は

最悪の出会いだと

思ったけどね

 

 

ああ そんなことも

あったな

 

 

すでに懐かしそうな顔の

チェヨンの頬に

ウンスはチュッと口づけ

静かに聞いた

 

 

でも・・・どおして

私だったの?

 

 

どうして?とは?

 

 

あの場所には

他にもたくさん

医者はいたでしょう?

男の医者もいたはずよ

なのにどおして?

私だったのかなぁって

だって理由を

ヨンの口から聞いたこと

今までなかったもの

 

 

そうであったか?

う〜〜〜む

 

 

チェヨンは小難しい顔で

口を濁した

 

 

どおして?

 

 

それは・・・

 

 

それは?

 

 

まあ 

最初に目についたのが

イムジャだったゆえ

 

 

えええええ

そんな理由で?

じゃあ あの場に

他の人がいたら

その人をさらったの?

 

 

どうであろう?

王妃様のために神医を

探しておったゆえ

とっさに

女人が良いと思った

 

 

ふ〜〜〜ん

 

 

半信半疑な顔で

ウンスはチェヨンを

見つめた

 

 

イムジャが人前で

堂々と話す姿が

頼もしく見えた

 

 

へ〜〜〜〜

 

 

試してみたら

的確な処置ができた

 

 

あああ あの時か

ヨンが

急に人に斬りかかった時は

ほんと焦ったわよ

血の気が引いたもの

あの時のヨンはまさに

サイコ そのものだった

 

 

そう言えばその様な名を

呼んでいたな・・・

あの時は

切羽詰まった状況で

イムジャの

医者としての腕は確かだと

証明できたゆえ

急ぎ連れ帰ったのだ

が・・・

果たして

それで良かったのかと・・・

イムジャには苦労ばかり

させている気がする

 

 

あら?

私 

ヨンと一緒にいるのを

苦労だなんて思ったこと

一度もないわよ

 

 

そうか?

 

 

ええ

いっぱい

幸せをもらっているもの

私こそヨンを幸せに

してあげているかしら?

 

 

そう言うことなら

今一度 イムジャを

幸せの頂上に

導かねばならぬ

 

 

チェヨンはウンスの

たおやかな胸を

手のひらで包んで

口元を緩める

 

 

ええっと・・・?

だから

そっちの幸せは

今夜はもう十分

いただいたわ

うん 大丈夫

お気遣いなく・・・

 

 

ウンスは

あしらう素ぶりを見せたが

相手は策士の夫

 

 

ならば・・・

今度はイムジャが俺を

幸せにしてくれるのだろう?

今度は俺を

頂上に導いてくれるのだな?

それは楽しみだ

 

 

え?

なんの・・・こと?

でしょう?

 

 

ウンスはたじろいだ

こんな風に勢いづいた夫を

止めるすべを

ウンスは知らない

知っているのはこの先に

極上の気持ち良さが

待っていると言うことだけ

 

 

でも・・・本当のところ

どおして・・・私を・・・

あの時 選んだの?

 

 

息継ぎの合間に

ようやく尋ね直すと

困った顔で

チェヨンは答えた

 

 

それは・・・

あの時・・・

イムジャの瞳に

吸い寄せられて・・・

 

 

うん?

 

 

イムジャから

目が離せなくなり・・・

たぶん

俺は・・・あの時・・・

イムジャに惚れたのだ

だから連れ帰った

他の女ではなく

イムジャでなければ・・・

イムジャと作る明日は

どんな明日だろうと

あの時 

夢を見たのかも知れぬ

 

 

そおなの?

そっか〜

二人で作る明日かぁ〜

うふふ

正直でよろしい!

じゃあ明日のために

今夜はヨンのこと

うんと

幸せにしてあげなくちゃね

 

 

自分でも呆れるほど

単純だと思ったが

あの時 

あのコエックスの会場で

他の誰でもなく

「イムジャに惚れた」と

白状した夫が

たまらなく愛しく思えて

さっき見た夢で感じた

胸のつかえは

すっかり取れていた

 

 

*******

 

 

『今日よりも明日もっと』

暗がりの先に

あなたがいることで

明日を夢見ることができる

 

 

黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花黄色い花

 

 

三連休も終わりですね〜

仕事が入っていたため

すっかり連休の存在を

忘れておりましたあせるあせるあせる

 

そして大学受験の

二次試験が

始まりましたね〜

受験生の皆さん親御様

夢に向かって

ファイティンです!

 

 

 

またおつきあいくださいませ

週明けも安寧に

お過ごしくださいね〜

 

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