1月に届くはずだったZOZOスーツ精算間に合わずのメールが来ていましたね。

さてこのZOZOスーツ。「ZOZOタウンの全身自動採寸スーツが業界を激震!?」という話題です。

 

いま巷で話題なのは、着るだけで自動採寸できるという全身スーツ。なんとZOZOタウンで無料配布されている。そもそも全身をくまなく採寸されるなんてエステでしかない。ほとんどの人は一生のうち他人にわざわざ採寸などされたこともないはずだ。

 

何が革命かというと自動採寸するマシンスーツももちろんだが、かつてソフトバンクが推進したADLSモデム配布と同じ効果をもたらす可能性があるということ。つまり一人勝ちのイチ抜けキャンペーンなのだ。

 

激震ではすまない、業界再編が起こる。昔を振り返って考えてみればわかる。インターネットというよくわからない技術が日本に入ってきた時に、この手があったか!的にADSLモデムを無料で配った。そのことでインフラの大部分を掴んでしまったのがソフトバンクだ。元国営のNTTでも国際電話のKDDでもない無名企業が行った無謀な戦略である。このさき無料配布で取得されたデータは恐ろしいことにZOZOタウンはもとより、健康から美容まで網羅してあらゆる販促につかわれることは間違いない。いま2強と呼ばれる楽天もアマゾンも揺らぐ。無料配布は膨大な先行投資とはいえ、先々の利益を考えたら100倍はお釣りが来る。

 

個人的にはいい流れだと思う。既存企業は既得権益と繋がっていてガチガチで動けない。そんな中、日本はどの面においても後進国になりつつある。預金の印鑑許可なんていう化石を使っているのは日本だけ。中国ではほぼキャッシュレス。デンマークなんて2030年に現金が廃止されることが決まっている。日本は周回遅れだけど、まだ間に合うだろうか。

あとは優秀な施策次第か。