お寺の根継ぎ工事 その2 | (有)横山雑記帳

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長岡市(旧中之島町)建築工事業と設計事務所をやっています。
仕事の様子や日々の出来事について、感じたままに綴りたいと思います。

熱も下がってきたので


続きを書きたいと思います。



建物をしっかり支えたところで


今度は、折れた柱の修理です。


破損した柱の一部を取り変える事を


「根継ぎ」と言います。


お寺の柱は、一本あたりが支えている荷重が


住宅とは比べ物にならないので


一見大袈裟とも思える


土台上げをしなければ、


安心して工事が出来ないのです。




建物が下がらないことを確認して


柱を切断。


仮の束を立てて、今回は


大工さんの提案で


「金輪継ぎ」という、継ぎ手を用いて


柱を継いで行きます。





既存の柱に、金輪継ぎの墨付けをして


加工します。




柱の新しい部分の加工をします。


一般の住宅では現在ほとんどみられない継ぎ手です。


ノミやカンナを使う機会もほとんどなくなったと言いますから


日本の大工技術はどうなってしまうのでしょうか?



また頭がズキズキしてきたので


つづく。