● 医療保険の保険料払込期間は、終身払と60歳払済では、どっちがお得?
おはようございます。舘下(たてした)です。
保険料の払い込む期間を、きちんと考えていますか?
保険料の払い込む期間には、一生涯払い込む終身払と、60歳や65歳などで払い済むタイプなどがあります。
では、どちらのタイプを選んだ方がお得かご存知ですか?
まずは、それぞれのタイプの特徴について、
<終身払>
【メリット】
・保険料が安く設計できる
・将来、医療事情の変化に伴い、見直しが必要となった場合でも、対応しやすい
【デメリット】
・一生涯にわたって、保険料を払い込む必要がある
<払済タイプ>
【メリット】
・払い込み期間以降は、保険料を払い込む必要がなくなるので、老後の保険料負担を心配しなくてよい
【デメリット】
・終身払に比べて、月々の保険料は高くなる
・払い込み期間中に、見直しをした場合、終身払に比べて、それまでに払い込んだ保険料の総額が多くなる
では、実際にシミュレーションをしてみましょう!
よくある基本的な医療保険で考えてみます。
・30歳男性
・入院日額1万円
・手術給付金
・先進医療特約
<保険料>
・終身払:3,300円
・60歳払済:4,800円
※保険料はわかりやすくするために、キリのいい数字にしています。
※実際の保険料は、保険会社や保障内容によって変わってきます。
【60歳時点】
<終身払>
3,300 × 12ヶ月 × 30年間 = 1,188,000円
<60歳払済>
4,800 × 12ヶ月 × 30年間 = 1,728,000円
1,728,000 - 1,188,000 = 540,000円
【73歳時点】
<終身払>
3,300 × 12ヶ月 × 43年間 = 1,702,800円
<60歳払済>
1,728,000円
1,728,000 - 1,702,800 = 25,200円
【74歳時点】
<終身払>
3,300 × 12ヶ月 × 44年間 = 1,742,400円
<60歳払済>
1,728,000円
1,728,000 - 1,742,000 = △14,400円
【80歳時点】※男性の平均寿命
<終身払>
3,300 × 12ヶ月 × 50年間 = 1,980,000円
<60歳払済>
1,728,000円
1,728,000 - 1,980,000 = △252,000円
この場合は、74歳以降も保険料を払い込むと、総額払込保険料が60歳払済を超えてくることになりますね。
しかも、60歳以降も、毎月3,300円の保険料を払い込む必要があります。
なので、最近は、60歳払済タイプを選択される方が、増えてきていますね。
特に、平均寿命の長い女性の場合(約86歳)は、払済タイプを選ばれる傾向にあります。
だからといって、払済タイプが必ず良いかというと、見直しがしにくいというデメリットもありますので、どちらが良いかは、メリット、デメリットをよく理解した上で、選択してくださいね。
保険会社によりますが、最新の医療保険では、特定疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)により所定の状態に該当すれば、以後の保険料の払い込みを免除してくれる特約が付加できる商品も出てきております。
この特約を付加すれば、日本人の死因で上位を占める三大疾病に罹患すれば、終身払でも保険料の払い込みが免除されるため、一生涯にわたって払い込まなければならないデメリットも、少しは緩和されますね。
ちなみに、私は、特定疾病保険料払込免除特約付で終身払にしております^^