私のスペインでの故郷、ヘレス(Jerez de la Frontera)。
セビリアから電車で1時間と近く、今でも頻繁に行っている。
へレスは人口20万人とは思えないほど、中心部が小さい。それでも面積は広いので、観光客に言わせると、「そんなにたくさん人が住んでるの?」と疑問に思う人がほとんど。
セビリアに比べると、もっともっと田舎者がた~くさん目につく町(ヘレスの人、ごめんなさい…)とも言える。
そんな中、昨日は超モダンなレストランを見つけた。
ヘレスにあるとは思えないような、黒と白のモノトーンに統一された内装。
紙ナプキンまで黒だった…>そんなものが売っているとは
そして、バーカウンターのランプがステンレスの「濾し器」(?)のようなものを笠にしてある。(写真)
悪くない。
ただ、ウェイトレスは普通の田舎のおばさんって感じを漂わせた人ばかりで、これまたへレスらしい(笑)。
そしてど~も見たことある人がウロウロしているな、と思ったら、そこのオーナーで、彼は以前、インターナショナル料理のレストランを持っていて、そこで紹介されたことがあった。
ヘレスのその業界の中では彼はちょっとした有名人。若くに成功した彼。さすが、斬新のアイデアを持ち込むのが早い。
田舎くさいのがヘレスのいいところだけど、こういう部分が少しあってもいいかも。
ちなみに、ランチタイムのレストランは満席でした。
さて、写真の料理は、カディス県ならではの海の幸「磯巾着」。
こちらでは「海の脳みそ」といわれているほど、その柔らかな口当たりが人気。
今まではフライしか食べたことがなかったが、今回は「磯巾着の炒りたまご」に初挑戦。
なかなか美味+超やわらか~い。
グラナダ名物の<羊の脳味噌をつかったオムレツ>を思い出させるようなまろやかさ。
ゲテモノ食い・・・?
そういえば、こちらは「かたつむり」が旬の季節です。
エスカルゴでなく、あの、小さな、普通のサイズの。
これもなかなか美味ですよぉ。
でも、毎年見るたびに、「あんなものまで食べなくても、他にもっと食材がたくさんあるじゃない!」って思ってしまう。
まぁ、日本にも、外国人が見るとそのように感じる食材がきっとあることでしょう。
昨日、4月2日は、Sevillaの歴史に大きく跡を残す日となりました。
ついに地下鉄
20世紀、1975~83年にも一度トライしたけれど、一部の市街は一昔前まで水路があったせいか、地盤の問題などにぶつかり、結局失敗に終わっています。
そして21世紀に入り、2003年から足かけ6年。やっとこさっとこ開通しました。
スペインに来て、しかもこのアンダルシアでは、待つこと、時間が予想以上にかかることは文化の一つだと思っているけれど・・・さすがに待ちくたびれた感じ。
開通予定日も、去年から、何度も変更され、延びに延びて、今度こそ本当に開通となった。
こういうときは、この国はとってもとっても寛大で、初日無料!乗り放題!
ということで14~22時までの限定運転。
私も、もちろん試してみた。
さすがこの不景気、市民は皆「無料」ときくと飛びついてくる。
アンダルシアに居るのに、山の手線状態でした…超満員御礼!!!
そういえば、都会のMadridやBarcelonaだと、通勤ラッシュとかあるようですからね。
将来的には、4路線の予定ですが、今回はLines1の18kmを33分で結ぶ部分だけがまずは開通。
朝の渋滞にはまると、市内から10kmのところから車だとなんと1時間以上かかる。
そういう人にとっては、待ちに待っていたメトロ。
それに渋滞解消+車が減り、排気ガスも減少するはず。
17の駅には、テロ対策として公衆トイレを設定してないそうです。
ホームと電車の隙間がないタイプ。なかなか近代的です。
改札も、JRのスイカのような、カードタッチでセンサーが読む方式。これまた超近代的。
市民はついていけるのだろうか???
兎にも角にも、アンダルシアらしくない体験をしたような気がします
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