2023年4月16日(日)、奈良の旅の続きです。

 

当初の計画では、談山神社の後は明日香村に向かい、

まずは腹ごしらえをする予定でしたが、

談山神社で食べた田楽で満腹になってしまったので、

ランチの前に岡寺(龍蓋寺)に向かうことにしました。

 

 

明日香村までの風景です。

 

 

 

棚田

 

 

 

 

ここは石舞台古墳がある所だったと思います。

実はここまでの道中、1ヶ所だけ垣根の隙間から

石舞台古墳の大きな石が見える所がありました。

知っていれば、そこで路駐して写真だけ撮ったのになあ。

古墳や石にはあまり興味はありませんけど・・・。

 

 

できれば境内に近い無料の「岡寺駐車場」に駐車したかったのですが、

だんだん道が狭くなってきた上に、道もわからなくなったので、

早々に諦めて有料駐車場へ向かいました。

 

 

有料駐車場から岡寺の入口まで距離があります。

下の写真は駐車場を出て左折、岡寺の看板に向かうところ。

 

 

看板に辿り着くと、目の前に急勾配の坂が現れました!

写真だと大したことがないように見えますが、

下りる時は階段じゃないと怖くて下りられないくらいの急勾配でした。

私の体を心配してくれたお友達は、坂を下りて来る方に

「この坂は長く続きますか?」と尋ねてくれましたが、

見えている坂を上りきったら、あとは平坦な道になります。

 

 

実はここは治田神社の境内のようで、

境内の中を通らせていただくことで岡寺への近道になっています。

 

 

ここで左折すると、奥に岡寺の門が見えて来ました。

 

 

 

右端の石碑にも書いてありますが、

岡寺は西国三十三所観音霊場の第七番札所として

西国霊場草創1300年来、第七番の観音様として信仰を集めており、

また日本最初のやくよけ霊場としても知られています。

 

 

こちらが境内図です。

 

 

岡寺は奈良県明日香村の東にある岡山の中腹に位置し、

現在広く知られているこの「岡寺」という名前は、

実は地名に因る名前で、創建時は別の寺名がありました。


東光山 真珠院 龍蓋寺(りゅうがいじ)

そして、岡寺は別名「花の寺」とも呼ばれていて、

シャクナゲやダリアなど、季節毎に美しい花が楽しめます。

 

仁王門は、慶長17年(1612年)に建立、国の重要文化財。
ちなみに埋蔵文化財の宝庫といわれる明日香村において、

建造物で唯一、重要文化財に指定されているのは、

岡寺の仁王門と書院だけだそうです。

 

 

正面両脇の仁王像は、

昭和42年~43年にかけて大規模な解体修理を行いましたが、

その時の調査で、この仁王門はほとんどの部材が古材を転用、

あるいは作り替えられて使用されていることが判明しました。

 

 

これらの古材は文明4年(1472年)7月21日の大風で倒壊し、

翌年に再建に着手したが完成に至らなかった

三重塔のものであると思われます。

 

 

仁王門の四隅上には、

阿獅子・吽獅子・龍・虎があり、大変珍しい形態。

写真は拝借しました。

 

 阿獅子

 

 吽獅子

 

 龍

 

 虎

 

仁王門をくぐると、左手に手水舎が見えて来ます。

 

 

この先、境内にはいろんなお花が登場しますが、

お花には詳しくないので、写真だけ楽しんで下さい。

 

 

最近、全国あちらこちらで目にするようになった花手水。

こちらの花手水も有名らしく、SNSなどで話題を集めているそうです。

 

 

 

 

 


 

 

 

再び境内図です。

 

 

仁王門から道なりに歩いて来て、

ここから階段をしばらく上って本堂へ向かいました。

 

 

 

 

 

本堂の向かいの鐘楼堂が見えて来ました。

 

 

この時は牡丹の花もたくさん見られましたが、

実は、私、牡丹の花はあまり好きではなく・・・。

 

 

 

直射日光を避けるためか、

傘やてすだれのような物に守られていますね。

 

 

 

お花にばかり目が行っていて、

後ろに楼門があったのに気付いていませんでした。

 

 

こちらは最後に高台から境内を写した写真ですが、

ちょうど中央に楼門が見えています。

 

 

書院(重要文化財)の前方に建つ入母屋造の楼門。

古くは内部に鐘を吊っていた鐘楼門でしたが、

過去の古い写真等を見ると、この2階部分には

現在本堂に陳列している平安時代作の

兜跋毘沙門天が祀られていたようです。

 

 

この楼門も仁王門と同様、

慶長年間(1596~1615年)頃の建立と考えられています。

独特の形式を持つ小型の鐘楼門として

大変珍しい遺構であるといわれています。

 

(つづく)