毎日、LINEメールで朝晩の挨拶をしていた元上司。

いつもなら、早い時には私が帰宅する前に

「おやすみなさい」というメールが届いていました。

 

昨日は、8:51に「おはようございます」、

8:58に「いまから米永南館(斎場の名前)だよ」

というメールが届いていました。

 

その前日は、そこへの行き方を教えてほしいと言われ、

比較的、我が家から近い場所だったので、

お隣の町から来る上司に道を教えていました。

 

親しい方が亡くなられたのか、

一昨日の夜はお通夜、

昨日の午前中はお葬式に参列していたようです。

 

昨日はそれっきりメールが届かず、

そういうこともよくあるので、特に気にしていなかったのですが、

21:49にいつもより遅いメールが届いたかと思ったら、

そのメールは「○○の娘です」から始まりました。

 

突然ですが、今日の昼間、とんかつ屋で誤飲して、

○○さん(お父さんの名前)は亡くなりました。

 

えっ!?  あまりに突然で信じられず、

しばらく茫然としてしまいました。

 

86才で高齢ではありますが、

昔と変わらず、バイタリティに溢れた人で、

いつお会いしても、大きな声を出して、元気そのもの。

 

毎日のように畑仕事をし、

朝は町内の子どもたちの通学見守りに道路に立ち、

お母さんとはずっと仲良しで、一緒に車で出かけては、

買い物したり、美味しいものを食べたり、

8月末には娘さんたちと、

大好きなベトナムの旅を楽しんだばかりでした。

 

わざわざベトナムのお土産を届けに来てくれたのが、

お会いする最後となってしまいました。

 

春から夏にかけては、いつもたくさんの野菜、

北あかり(ジャガイモ)や玉ねぎ、

私が大好きだからとスナップえんどうも育ててくれて、

夏には甘いスイカも何個もいただきました。

 

たくさん野菜を作っては、お友達に配り、

みんなを喜ばすのが生き甲斐のような方でした。

 

20代前半、まだ目の手術をする前で、

右眼はほとんど視力がなく、

左眼は度の強いコンタクトレンズの着用で、

何とか手元の事務作業程度はできる状態の頃、

アルバイトとして雇っていただいた職場で

「お父さん」と出会いました。

 

とても仕事ができる方で、

どちらかと言うと営業向きだったので、

お父さんの仕事を文書化するのが私の役目で、

とても良いコンビだと私も思っていました。

いつしかお父さんの専属事務員となっていました。

 

そのうち、お父さんは町会長をやっていたこともあり、

ごみ当番表や夏祭りのポスターづくりなど、

プライベートな仕事も手伝うようになり、

お母さんと3人でごはんを食べに行ったりもしていました。

ニャンコも飼っていたので猫友でもありました。

 

5年ほど一緒に働きましたが、

その間に、右眼を手術してよく見えるようになったこともあり、

行政改革でアルバイトを辞めざるを得なくなりましたが、

その後、すぐに中国で一人暮らしを始めました。

 

半年して帰国した後、最初に声を掛けて下さったのもお父さん。

その後の就職も世話をして下さいましたが、

そこは職場環境が劣悪で1年足らずで退職。

 

だけど、代わりにお父さんの職場で再び働けるようになり、

その後、系列の別の施設で産休の職員に代わって

嘱託として数年間働けるようになりました。

 

そして、その間にある方と出会って、

今の職場をご紹介いただき、

すでに20年あまり正職員として働くことができました。

 

お父さんとはだんだん疎遠になりましたが、

たまに近所に住む中国人研修生の

ごみの出し方が間違っているから、

出し方を中国語に翻訳して書いてくれないか・・・

みたいなお願いや質問電話が時々掛かっていました。

 

そして、3年前の大手術で入院していた時、

久しぶりにお父さんに報告を兼ねてお手紙を書いたところ、

すぐに電話が掛かってきて、

コロナ禍で面会はできない時でしたが、

わざわざお母さんと2人でお見舞いに来て下さって、

久しぶりに対面しました。

 

昔とあまり雰囲気は変わっておらず、

お二人ともお若くて、とても83才には見えませんでした。

 

それから、お父さんの希望により、

ずっとやるのを拒否していたLINEをとうとうやることになり、

その後は、ほとんど毎日お父さんとLINEでお話していました。

 

時々、「おしっこが出ない」「調子が悪い」など訴えて来られ、

すぐに病院に行くように勧めたりして、

お父さんの体もいつも気になっていましたけど、

おしっこが出なくなって救急搬送されても、

ちゃんと復活して元気な姿を見せてくれていました。

 

昨日の午前中まで、普通に会話していたのに、

まさか誤嚥で亡くなってしまうなんて、

もったいないというか、残念で仕方がありません。

 

うちの母も高齢になり、

よく喉に食べ物を詰まらせて咳き込むことが多くなったので、

そういう時の対処法なども調べてあったから、

一緒に食事していたら、何とかできたかも・・・。

時間との勝負だけど、誰か、助けてあげられなかったのかなあ。

とにかく残念で仕方がありません。

 

今日は、朝のあいさつメールが入って来ませんでした。

やっぱり天国に旅立ってしまったようです・・・。