2023年10月28日(土)の大津市坂本の旅の続きです。

旧竹林院を散策した後は、

目と鼻の先にある日吉大社へ参拝に行きました。

 

 

駐車場は何ヶ所かあって、

どこに停めればよいかもわからず、

とりあえずナビに従って走っていましたが、

途中、日吉大社の一の鳥居が見えて来たので、

もしかしてくぐることはないかも・・・と写真だけ撮りました。

 

 

 

こちらはエリアマップです。

 

 

ナビに従って向かった駐車場は中央付近、

山王鳥居のすぐそばでした。(左側の小さい駐車場)

予想よりも近い場所に駐車できてラッキーでした。

 

 

山王鳥居は、日吉大社のシンボルともいえる鳥居で、

鳥居上部には合掌の形を表す束があり、

「合掌鳥居」とも呼ばれ、神仏習合の信仰を伝えています。

この山形は比叡山延暦寺を示しているとも・・・。

 

 

こちらは奥が惣社、手前が子安子立社。

 

 

広い境内

 

 

 

続いて見えて来たのは神馬舎。

 

 

お馬さんは好きなので近くまで会いに行きます。

 

 

その隣には「神猿(まさる)舎」もありました。

日吉大社では、お猿さんは神様のお使いとされ、

魔除けの象徴、縁起の良いものとされてきました。

 

 

「まさる」は、「魔が去る」、「何よりも勝る」に通じ、

大変縁起のよいお猿さんです。

こちらは本物のお猿さん、2匹は確認できました。

 

 

西本宮へ向かってまっすぐ歩いていると、

右手に長い参道、その奥に境内社が見えて来ます。

 

 

 

 

こちらは大威徳石(だいいとくいわ)。

仏法守護の五大尊明王である

大威徳明王が宿ると言われている石。

 

 

こちらは祇園岩で、どちらも日吉大社の霊石の一つ。

 

 

いよいよ西本宮の楼門が見えて来ました。(国指定重要文化財)

 


東本宮楼門よりも少し豪華に造られており、
軒下四隅のお猿さんが屋根を支えています。

 

 

 

デジカメの望遠で4匹のお猿さんを撮りました。

 

 

 

 

 

楼門の裏側です。

 

 

こちらは西本宮拝殿。(重要文化財)

入母屋造り、檜皮葺き、妻入りの建物。

柱間は四方とも明け放して、回り縁は高欄が付き、

天井は一段と高くなった折上小組格天井となっています。

 

 

日吉大社の同じ形の拝殿のうちでは、

一番手の込んだ構造となっています。

 

 

お猿さんの絵が掛けられています。

 

 

拝殿の後ろには国宝の本殿が建っています。

 


1586年の造営で、ご祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)。

 

 

かつて床下にある下殿で仏事が行われていたそうです。

 

 
屋根は檜皮葺きで、
日吉造(ひえづくり)と呼ばれる日吉大社特有の形式。
正面から見ると入母屋造りに見えますが、
背面中央の庇(ひさし)部分の軒を切り上げ、
この部分が垂直に断ち切られたような形態になっているのが特色。
 
 
そして、お気付きでしょうか?

日吉大社では、向かって右に木造の「獅子」、左に「狛犬」が

本殿の上に鎮座しています。

本来、獅子・狛犬は本殿の中の内陣で神様をお守りしていましたが、

時代を経て本殿の上に置かれるようになり、

本殿も守護する意味合いが生まれました。

 

 

更に時代を経ると、境内全体の守護のため、

本殿の前や境内入口などに置かれ、

雨ざらしになるために木製から石造りになったということです。

ちなみにこちらの写真は、東本宮本殿の獅子です。

 

 

ここで日吉大社についてご紹介します。

比叡山の麓にあり、崇神天皇7年(BC91年)に創建。

全国3800の分霊社(日吉、日枝、山王神社)の総本宮。

 

東本宮と西本宮があり、

東本宮の祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)で、

比叡山の山の神。

 

西本宮の祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)で、

国家鎮護の神として奈良の三輪山より迎えました。

 

平安遷都では、この地が都の表鬼門(北東)にあたり、 

都の魔除・災難除けを祈る社となりました。

 

また、最澄が比叡山に延暦寺を開いてからは

天台宗の護法神となりました。
 

(つづく)