2023年10月28日(土)の日吉大社の散策の続きです。

前回は山王鳥居~西本宮本殿までご紹介しました。

 

続いて東本宮へ向かうのですが、遠いです!

 

 

東本宮へ至るまでに境内社がたくさんあります。

かつては境内108社・境外108社といわれていましたが、

現在は山王七社を中心に約40のお社があり、

全ての神様を総称して「日吉大神」と呼びます。

山王七社・・・西本宮、東本宮、宇佐宮、牛尾宮、白山宮、樹下宮、三宮宮

 

 

西本宮の境内から外へ出ます。

 

 

最初に見えて来たのは末社の大宮竈殿社(おおみやかまどのしゃ)。

西本宮の大己貴神の食事・調理を司る神様で、

裏手には料理人が使い終えた包丁を納める「包丁塚」があります。

 

 

その右隣には摂社宇佐宮があります。

こちらは宇佐宮拝殿、国の重要文化財です。

 

 

入母屋造、妻入り、檜皮葺の建物です。
典型的な方三間の拝殿形式をとっています。
四方の柱間は、四方とも開け放して、

回り縁には高欄が付き、天井は小組格天井。
本殿と同じ慶長3年(1598年)に建てられたものです。

 

 

境内にあった校倉造(あぜくらづくり)の倉庫。

 

 

こちらは宇佐宮本殿で、国の重要文化財です。

 

 

西本宮・東本宮と同様、日吉(ひや)造、檜皮葺の建物です。

大分県・宇佐八幡宮の比売大神と同じ神とされ、

この社では田心姫神のみが祀られています。

御神徳は、交通安全・航行安全・恋愛成就。
 

 

前回ご紹介した東本宮の獅子とは顔が全く違いますね。

 

 

再び境内マップで位置関係を確認して下さい。

 

 

続いて、右側の小さなお社は末社の気比社。

仲哀天皇を御祭神に祀っていて、

御神徳は、 国家安泰・延命長寿・武運長久。

 

 

左側のお社は、宇佐竈殿(うさかまどの)社。

宇佐宮の田心姫神の食事・調理をする神様です。

御神徳は、家庭守護・調理上達・火防。

 

次に倉庫のような建物の右側にあるのが宇佐若宮。

旧称「聖女」と書いてありました。

 

 

御神徳も、美容・縁結びと聖女らしい?

 

 

ここから石段を少し下りた所に白山宮があります。

 

 

この石段の横には、小さな滝のように

勢いよく水が流れ落ちていました。

 

 

 

こちらは摂社の白山姫(しらやまひめ)神社の拝殿。

国の重要文化財です。

ちなみに同じ名前ですが、石川県にあるのは白山比咩神社です。

 

 

入母屋造、妻入り、檜皮葺の建物です。
四方の柱間は、四方とも開け放して、

回り縁には高欄が付き、天井は木連格子(狐格子)。

慶長3年(1598年)年に本殿と共に建てられました。
 

 

こちらは摂社・白山姫神社の本殿で、国の重要文化財。

御祭神は菊理姫神(くくりひめのかみ)で、旧称「客人宮」。

御神徳は、仲裁の神・夫婦和合・縁結び。

 

 

三間社流造、檜皮葺の建物。

この本殿と樹下神社本殿とはほぼ同形式ですが、

装飾金具が少なく、簡素な造りで地味な落ち着いた中にも、

各部の意匠に意を配った建物です。

前室の正面は蔀戸(しとみど)となっています。

 

 

本殿の周りを水路が囲んでいるのがわかるでしょうか?

 

 

本殿の右側には、小さな4社が並んでいます。

 

 

左から劍宮社、小白山社、八坂社、北野社。

 

各お社のご利益は次のとおり。

末社・劍宮社・・・金運上昇・武運長久

小白山社・・・医薬・厄除け・縁結び

八坂社・・・疫病退散・縁結び

北野社・・・受験合格・試験合格・諸芸上達

 

 

続いて、奥宮エリアに入って行きます。

 

(つづく)