2023年12月2日(土)の金沢紅葉探しの続きです。
最後は兼六園に来られた方が、
必ず記念撮影される徽軫(ことじ)灯籠付近に行きました。
兼六園のシンボルとして、
観光写真でも度々登場する2本脚の灯籠。
水面を照らすための雪見灯籠が変化したものです。
形が楽器の琴の糸を支え、
音を調整する琴柱(ことじ)に似ているため、
その名が付いたといわれています。
手前に架かる虹橋と傍らのモミジの木との
三位一体となった風景はとても絵になり、
多くの観光客がここで記念撮影を行っています。
二股の脚は元々同じ長さでしたが、
何かの原因で折れてしまい、
石の上に片脚を乗せてバランスを保っています。
奥に見えているのは内橋亭。
池の上に立つ水亭と手前のお部屋の間に
橋が架かっていることから「内橋亭」と呼ばれました。
もとは蓮池庭(兼六園の始まりとなった庭園)内にあった
四亭の中の一つで、鯰之亭(なまずのてい)ともいわれており、
大変歴史のある建物です。
蓬莱島は、霞ヶ池に浮かぶ島で、
加賀前田家の永遠の繁栄を願い、霞ヶ池を海に見立て、
蓬莱島を不老不死の島である神仙島に例えています。
蓬莱島は、亀の形に似ていることから、別名「亀甲島」。
蓬莱島の横にある唐崎松に向かって、
島の先端に亀の頭を表す大きな石があり、
反対側には尾を表す石塔があります。
亀の頭の先にある唐崎松を「鶴」、蓬莱島を「亀」に見立て、
長寿やめでたさを表しています。
霞ヶ池は、兼六園の中心に位置し、
広さが約5,800㎡(1,800坪)あり、園内で最も大きな池です。
兼六園は、もともと金沢城の防御を兼ねて作られたため、
水深が約1.5mある深い場所には、
「水落とし」と呼ばれる仕掛けがされています。
この「水落とし」は、非常事態の時、
霞ヶ池の水が一気に流れ出し、
金沢城と兼六園の間にあった
百間掘(現在のお堀通り)の水位を上げるものです。
最後にその他の場所で見つけた紅葉です。
12月に入ると、もう紅葉を見るのは難しいと思っていましたが、
まずまずきれいな紅葉も見られましたし、
何と言っても、青空と太陽が顔を出してくれて、
兄もラッキーだった・・・と喜んでいました。
駐車場への帰り道の写真をおまけで・・・。
国立工芸館
赤レンガミュージアム
(つづく)