決断に至るまで　③お金のこと

４０歳目前で治療開始。

自己卵から卵子提供まで９年間。

高齢だったこともあって

コロナ禍での中断期間以外、

ノンストップで治療を続けてきました。

正直なところ

完全に

金銭感覚ぶっ壊れていました

普通、

年間１００万単位の出費を何年も続けませんよね…

6年に渡る自己卵の治療。

日本最高峰と呼べるクリニックで

超ハイペースな治療をしてきたので、

高級外車が買えるくらいの

金額を突っ込みました。

とにかく時間勝負だから

お金のことは後でもどうにかなる

あとでガッツリ働けばいい

と考えていました。

自分でも

恐ろしい額を使っていたことは

察しがついていましたが

敢えて金額を

しっかり把握していませんでした。

怖くて治療に踏み切れないからです

自己卵集結から

卵子提供に舵をきるときに

一旦冷静になりました。

高齢での育児は体力で乗り切れない分

何かとお金がかかりますし、

同時にくる親の介護問題。

自分たちの健康問題。

老後の生活資金や

介護施設への入所資金も考えなければ。

頑張って子供を授かったとしても

その後の生活に困るなら

子供も自分たちも不幸にする

無謀な挑戦でしかない。

それらの資金を考慮して

残りの軍資金をざっと計算すると

アメリカなら１回

台湾なら２回

までならどうにかなる

これで最後と、

自分の独身時代の貯金を卵子提供につぎ込みました

が、

儚く消えて飛んで行った諭吉たち

台湾への再チャレンジも頭をよぎりました。

でも、

身の丈以上の治療を続けることに

限界を感じていました。

これ以上の治療は

あまりに低い可能性に賭ける

無謀なギャンブルでしかない

自分たちのこれからを大切にしよう

と、治療集結を選びました。

ここからは後日談。

夫は毎日、夜遅くまで

頑張って働いてくれているのに

全然増えていかない貯金と、

月収以上のクレジットカード請求が

相当ストレスに感じていたそうです。

カード明細が普通に戻って

正直ホッとしたと言っていました。

女性は

頻繁な通院や痛い治療、

仕事の調整、体調管理と、

色んな辛さに耐えていますが

男性も口には出さないけれど

家計を支えたり、

精神的に女性を支えなければ

という重圧に耐えていたんだろうなと

改めて

治療をともに頑張ってくれたことに

感謝の気持ちでいっぱいです

世界中の全ての人が

大切な人と平穏で幸せな日を過ごせますように

妊娠を望む全ての方の願いが叶って、

可愛い可愛いわが子をその手に抱きますように