【重要】一条工務店太陽光発電システムと火災リスク:6万軒以上の一条工務店の住宅で対策が必要? | 一条工務店i-smartで建てるスマートハウス!

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一条工務店i-smartで家を建てました。住み心地などの感想とあわせて、家造りの過程で考えたこと、家電選びなどについてメモしていきます。太陽光発電、特に夢発電の費用対効果計算などもあわせて行っていく予定です。

こんばんは。さすけです\(^o^)/

2019年1月28日に消費者庁より「消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書 住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等 」が公表されました。

これを受けて、一条工務店からもプレスリリースも発表されています。

既に新聞等でも報道されていることからご存じの方も多いかと思いますが、国内で普及が進む住宅の屋根設置型ソーラーパネルが発火し、7軒では屋根に延焼、火災事故が発生していることからその対策を経産省などに要請する内容となっています。

消費者庁の報告書では国内の住宅等の屋根に設置されたソーラーパネルは2,374,700棟に上るとされており、これら全てのソーラーパネルで発火の危険性があることが指摘されています。特に内11万の太陽光発電システムに採用されている「鋼板無し型」ソーラーパネルについては、発火に伴い屋根への延焼事故が発生したことから、パネルの変更や応急点検を行うことを要請しました。

そして、一条工務店の住宅屋根に設置されているソーラーパネルは全てこの延焼が確認された「鋼板無し型屋ソーラーパネル」となっています

一条工務店では2010年以降、ソーラーパネルをターンキーシステムという形でアルバック製のソーラーパネル製造ラインを購入し、ソーラーパネルを自社の関連会社であるHRD(日本産業)で製造しています。そして、一条工務店では初期費用ゼロで太陽光発電システムを導入可能な夢発電などの仕組みを作り、ピーク時には一条工務店が施工する住宅の約9割でソーラーパネルの設置を行ってきました。消費者庁の報告書に従うならば、2011年以降に引き渡しを受けたほぼ全ての一条工務店の家は発火・延焼リスクが他のパネル設置形態に比べて高い状態にあると言えます

一条工務店の年間施工等数は1万数千棟あることから、一条工務店は2010年から現時点までに約6万棟のソーラーパネル設置した住宅を販売してきたことになります。よって、火災・延焼リスクが高いとされた鋼板無し型ソーラーパネル設置住宅11万軒のうち半数以上が一条工務店の住宅であると推定されます

そこで気になるのが、消費者庁の事故調査によって明らかとなったソーラーパネルの発火・延焼事象はどの程度の頻度で発生し、また、私たちはどのように対策をすべきかについて消費者庁の報告書を元に考えてみたいと思います。

【追記:2019/05/09】一条工務店が本件に対応する形で1kWあたり1万円で鋼板施工をオプション提供しています。鋼板施工が必要であるかについて下記の記事にまとめました。

https://www.smarthouse2.com/?p=16628

この記事のポイント!

  • 消費者庁から太陽光発電システムの火災事故に関する事故調査報告書が発表された。
  • 屋根設置型ソーラーパネルのうち、11万軒に設置されている「鋼板無し型ソーラーパネル」は延焼の危険があるとして、応急点検等の要請が行われた。
  • 2011年以降に引き渡しを受け、ソーラーパネルを設置した一条工務店の住宅はほぼ全てが「鋼板無し型ソーラーパネル」であり、全戸で対応が必要となっている。
  • 消費者庁の要請では「対応の責任は家の持ち主」にあるとされており、メーカーは持ち主に協力する立場となっている。
  • 定期点検を義務づける方向での議論が行われており、住宅の所有者は4年に一度の定期点検を行う必要が発生する。費用負担は原則所有者。



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