山鳥毛断念の裏に見える本質的な問題点 | 地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

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上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

山鳥毛断念。

12月議会初日の「山鳥毛購入断念への総括質疑」で明らかになった大きな問題は何かという話です。

それは教育委員会の「隠したがる体質」と行政の「危機察知と対応力」です。

所有者が5億か多分それ以上の金額を示したのが3月8日であった、ところが翌9日の文教経済常任委員会ではそれをふせて3億2千万円の予算審議を議員たちにやらせていた、さらに24日の議会最終日の議決に至っても黙っていたことは驚きです。

購入金額が不明確、不安定な状態になりながら、それを議会に隠して、まずは予算を通させるようなやり方は議会軽視に他ならないと考えます。

不安定といえば、評価額が出てから今に至るまで、所有者と市の3億2千万円への解釈が、所有者はそれ以上、市はそれ以下と、ずっと平行線で折り合っていなかった。にもかかわらず市は所有者から「その価格で良い」という明言を得ないまま、「反論がなかったから合意ができていたと思っていた」こと自体も、不安定そのものだったと言わざるを得ないでしょう。

また所有者が大幅な値上げ要求をいわば最後通牒的に8日にメールで送ってきたのに、昨日の教育長答弁では「教育委員会が正式に組織的に確認したのは13日だった」。5日間もの空白期間、いったい何をやっていたのでしょうか。

組織的な確認、ということばも良く分からない。教育長が聴いたのが13日だったということか、聴いてはいたが、会議を開いて確認したのが13日だったということか。いずれにしても、この時間のかかり方はいったいなんなのでしょうか。

時間経過でもうひとつ驚いたのは、市長への報告です。市長は先の記者会見で「報告を受けたのは3月10日頃だった」とおっしゃっていました。
僕としては2日後になったことさえ遅すぎるのではないかと思っていたわけですが、昨日の市長答弁で、「自分の勘違いで、報告を受けたのは3月29日だった」ことが判明しました。

この恐るべき遅さと、それに対し市長が「遅すぎる!」とさほど思っていらっしゃらない様子にも驚きました。

新聞各社は市長の訂正を記事にしていないようですが、さして問題はないということですかね。

6日文教経済常任委員会でこの件、さらに深く議論されていくことになるでしょう。
整理して委員会に臨みます。