地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp* -2ページ目

地方都市は死なず! 滝沢いっせい ブログ爽創通信  *09016693890*kpissey@rf6.so-net.ne.jp*

上越市議会議員滝沢一成のブログです! 日々感じたこと、考えたことを、できるだけ素直に書いてゆきます。
滝沢一成のテーマは「雪」「老い」「貧困」、これらを追及します。

6月。
ブログを再開します。

上越市議会。
通年議会と議員定数削減について、私の考えを書きます。

まず通年議会。

今さら何を躊躇しているのか、というのが率直な思いです。通年議会には、議会にも、行政にも、もちろん市民にも、メリットしかありません。
市議会議員へのアンケートでも、過半数以上の議員からやるべきだという答えがあがっています。市長も副市長も理解しています。
ここに至って、万一議長が「やらない」などと判断したら、大変な問題になるでしょう。

議員定数削減。

ご案内の通り(前から主張している通り)、私は、32名から24名への削減が良いと思っています。
議員の削減、現状維持、増加。いろんな考えがあり、それぞれメリットデメリットがありますが、24名で運営できないはずがない、それが私の考えです。

議長が、4月に突然定数削減を言い出しました。それ自体は理解できる、ただし遅すぎます。昨年の5月、就任直後に言うべきです。今から手続きが間に合うとは思えません。
単に思いつきなのか…真意がわからず戸惑っているというのが正直なところです。
20230202通年広域観光推進特別委員会視察
委員会に所感を提出しました。同じものをこちらにあげます。

 滋賀県長浜市黒壁スクエア
『黒壁が牽引したまちづくり30年の歩み』



視察は3年ぶりでした。

30年という時をかけて育て上げられた黒壁スクエアの本物感は半端ないものでした。

一言で言えば成功例なのでしょう。
その成功したカタチを見て、良いなあ、素晴らしいなあと感嘆していても仕方ありません。
ここが、我々の街と同じように寂しく閑散としていたところからどのように今に至ったのか、その歩みを探らなければならないでしょう。

過去の黒壁スクエア地区は、いまの我々の街。端的にいえば、上越市の旧商店街の代表、高田本町のいまです。
彼我の差=「あちらにあって、こちらにないもの」を考えることは、黒壁スクエアの過去からの挑戦を見ることになります。

黒壁スクエアにあって我々にないものを考察しましょう。

まずひとつ目は、民間の投資する底力。
やはり民間がベンチャー(挑戦)的に資金を投下する覚悟と資力がないと始まらない、それがこのまちにはあったということかと思います。

上越市にはそうした例は無かったかといえば、実はあります。それはウィングマーケットのパティオです。民間が金を出し合い、富岡地区の何も無かった所に当時日本初の郊外型モールを築きました。今でも新たな展開を図っておりその力強い歩みは賞賛されて然るべきと思います。

ただ、惜しむらくは、寂れゆく旧商店街を離れ、郊外に展開したことです。
黒壁スクエアのように旧商店街で展開できていれば、本町の姿はかわったものになっていたかもしれません。

あちらにあってこちらに無いもの、そのふたつ目は、核となる施設の存在です。黒壁ガラス館は、黒壁の名の由来となる建物で、旧地方銀行本店でした。圧倒的な存在感があります。
30年前この建物からリノベーションが始まり、いまや60を超える黒壁を意匠に取り入れた建物が並んでいます。

ではそうした核となりえる建物は、高田には無いのかと言えば、これも実はあります。
本町3丁目の高田まちかど交流館と本町6丁目の高田世界館です。しかしいずれも観光の核と言える状態ではありません。

高田まちかど交流館の外観また内観は、黒壁スクエアに勝るとも劣らない質感があると思います。しかし決定的に足りないことがあります。そこに立ち寄る理由が無いのです。



黒壁ガラス館は、30年前にゼロから立ち上げた新たな特産品、ガラス工芸品等を売る物産館となっており、観光客は必ずここに立ち寄ります。
高田のまちかど交流館は、見学だけです。それで観光客を呼べるでしょうか。まさに黒壁と同じように、お店にすべきです。

高田世界館は、いまの在り方を全うすることが最善かと思います。素晴らしい存在です。ただひとつ私観を申し上げるなら、現在広場となっている所の利用をさらに図ることが必要かと思います。
イベントやバザールなどを常態化するなどです。そうすることで、映画のお客さん以外の人々を吸引することができるでしょう。

みっつ目は、路地あるいは迷宮の存在。散策して楽しい街は、次から次へと新たな景色が現れ、店が出現し、思いがけない出会いがある立体的な街です。黒壁スクエアはまさにそういう街でした。
長野県飯田市や兵庫県丹波篠山市、佐賀県豊後高田市など多くのまちもそうした路地あるいは迷宮が魅力的でした。

翻って高田の旧商店街には路地はありません。辻はあるが、路地は無い。曲がったところに店がほぼ無いからです。
無いものねだりはできませんから、今の街のつくりの中でなんとかしなくてはなりません。

私の一アイデアですが、こうなれば、路地に替わる立体的なまちづくりをすると良いと考えます。それは、上に伸びるショッピングビル、ではありません。
クネクネ散策できる公園をつくり、そこにキッチンカーやワゴンショップ、屋台を常態で展開するのです。

公園ってどこの?今はありません。
本町3.4.5丁目の本町通りをなくして!公園通りにするのです。クルマは、東西の道を整備してそこを走らせれば良いでしょう。

これくらい思い切った事をやらなければ、旧商店街が再生することは望めない、と言ったら言い過ぎでしょうか。

いま書いた「思い切ってやる」という進取の気性も欲しいものの一つ、と書いてこのレポート(視察所感)を終わりにします。



昨日2月10日、市議会全員協議会が開かれ、小田副市長、所管部長、室長、そしてリフレ上越が調査を依頼した弁護士から、リフレ上越の不正受給の調査結果の報告をうけました。
その内容を、できるだけわかりやすく、かいつまんで市民の皆さんにお伝えします。
お金、責任、施設、「議会として」の順にまとめました。

まずお金に関して…
1.不正受給した「雇用調整助成金」と「緊急雇用安定助成金」計約4千万円とペナルティ分、延滞金約1千万円、合わせて5千万円弱を返還しなくてはならない。
2.リフレ上越に全額返還する責任がある。
3. 緊急雇用安定助成金分約8百万円は、すでにリフレ上越が資金調達し、1月末に返還している。
4.(報道等によれば)不正に関わったとされる2人の役員が、それぞれ1500万円ずつ負う用意がある意志を示している。
5.(市としては)残りの分をどう負担するかは、リフレ上越が責任をもって決めるべきと考える。
6.(市としては)不正受給返還には一切関らず、お金は出さない。

次に責任に関して…
1.(弁護士の調査によれば)不正に関わったのは2人の役員であり、組織ぐるみではないと考えられる。
2. (弁護士の調査によれば) 2人のうちいずれが主導的であったか、現状では双方の主張にくい違いがあり、はっきりしない。
3. (弁護士によれば)組織ぐるみではないが、役員にも責任があると考える。市としては、返還金を役員等誰がどう負うか、関知するところではない。
4.市は、役員らへの支援等は行わない。
5.市は、リフレ上越の整理を検討する。契約に従い、整理の際生じる損失補償を市が行う。リフレ上越が所有権を持つ固定資産を市は買い取る。

施設については…
1.市は、リフレ上越の指定管理者の取り消しを検討する。
2.くわどり湯ったり村、ヨーデル金谷とも施設は維持する。
3.くわどり湯ったり村は新たな指定管理者を公募する。4月再開を目指す。
4.(弁護士によれば)ヨーデル金谷は、不正受給に関わらなかった。(市は)現在のマネージャらが独立して営業を続けていく方向を認める。店は今月15日に再開予定。

…とのことです。

議会としては、
①刑事告訴等があるのか
②最終的に市の負担はどれくらいになるのか
③施設の所有者であり、最大株主である市に、監督責任など責任はないのか
④取締役には、当地町内会長等当て職無給である方々もいるが、それらの皆さんに返還金を出させるべきなのか、なんらかの救済策は考えられるか
…などをこれからも追及していくことになります。











※添付した書類は昨日提出されたものの一部です。4枚は市から、最後の1枚は弁護士からです。
トヨタの初代カローラは1966年に誕生した。
初代カローラというと「80点主義」という言葉が思い起こされる。カローラは100点でなくて良い、80点取れば十分という考え方でつくられたと、いささかバカにした捉え方をされてきた面があるが実はそうではない。

かつて9代目カローラの開発物語のドキュメンタリーをつくったことがあった。もう20年以上前のことだ。

その際、初代カローラの主査(チーフエンジニア)をされた長谷川龍雄さんにインタビューする機会を得た。正確に言えば、9代目カローラの設計統括をされていた吉田健さんが長谷川さんのお話を聴くという形であったが。

その中で「カローラの80点主義」とは何かという話が出た。
「初代カローラの80点主義はちょっと誤解されて広まっています。100点満点の80点取れればまあ良いやという、いわば妥協をしたと捉える人たちがいるがそうではないのです。自動車の数万点のあらゆる部品が、一つも40点、50点を取ることなく、すべて80点+α以上でトータルとしての完成度の高さを目指したのです。及第点というより80点と言った方が分かりやすいからそう言ったわけです」

子どもがテストで80点取ってくれば親御さんは「頑張ったな」と言ってくれる。でも国語は100点だけど算数は50点だと親御さんは心配する。
どの教科も満遍なく80点取るというのはとても難しい。それをやり遂げた子どもが目の前にいたら、間違いなく褒められる。

それをクルマに当て嵌めた言葉が「カローラの80点主義」なのだ。裏返せば、部品一つひとつに及第点を求める、妥協とは正反対の姿勢なのだった。
四半世紀経っても、時折この話を思い出す。

そして今思うことがある。日本はかつてがむしゃらに100点満点を取ろう、世界一になろうと突っ走ってきた。あのジャパンアズナンバーワンという言葉が踊った頃のことである。

その後バブルが弾け、以来30年日本は低迷の時代をずっと続けている。失われた10年が20年となり、ついには30年となった。

いま必要なのは、日本という国のあらゆる「部品」を総点検し、すべてのフェーズで80点を目指すことなのではないだろうか。
100点満点を取ろうと無理をするのではなく、社会の隈隈まで総浚いし、40点50点、時には赤点の課題を80点に、難しければともかく60点以上にしていく。
例えば、いま国会で論戦となっている、子どもたちにかける予算はあまりに少なく赤点並みであった。

地方自治体の事業はおよそ2000あると言われている。国となるといったいどれだけの事業があるのか、私には分からない。が、その一つひとつを、役人も、政治家も、また国民もそれぞれの視点で総浚いしていく。
そんな地味で地道な作業を今こそ根気良く行う時期にあるのではないかと私は思う。でなければ日本は低迷のまま、やがて二流国へと落ちぶれるだろう。

初代カローラのチーフエンジニア長谷川さんへのインタビューのあと、9代目吉田さんは、長谷川さんに色紙をこうた。
そこに長谷川さんが認めたのは、たしか「誠」の一文字であったと記憶している。

今年の自分の十大ニュースをあげてみたら、半分が大切な人の逝去だった。

寂しい。

でもとても嬉しいことがやっぱり半分あったから佳しとする。

来年へ、希望を抱いて向かおう。

皆さんも良いお年をお迎えください。


年賀状じまい(満洲生)と書かれをり


年賀状五枚書く母九十四


除雪車の遠き響きや冬の夜


積もるなと祈り二度寝の冬の朝


窓打ちて早や融け始む霰かな


雪ひとひら見つむそは我が人生と


空に生まれ地に死す雪の迷いなく


2022暮れに 滝沢いっせい

これから先年賀状を出すことをやめますと連絡する「年賀状じまい」が話題になっています。それで思い出したことがあります。

上越だけではないと思いますが、親戚と縁遠くなり、親戚付き合いをやめる際、正式に挨拶する「親戚じまい(づくし、だったかも)」という習慣がありました。かつて、というべきかもしれません。

近くて濃い人間関係が長く続く田舎だからこその習慣なのでしょう。

50年も前ですが、祖母が死去した後の法事で、父が祖母の従兄弟から向こうの親類に、「親戚じまい」の挨拶をしていたことを思い出します。

思うに親戚じまいは、窮屈な付き合いを少し緩和する庶民の知恵なのかもしれません。4代5代遡れば、街なか、田舎、かなりの家が縁者になってしまいますから。
私で言えば、中学高校の同級生のうち、遠縁にあたるのがざっと片手はいました。

父の話は半世紀も前ですが、さて自分はどうするのか。そんな事を考えなくてはならないときが、ひたひたと近づいています。
今どきは自然消滅が普通かもしれませんね。
6年前2016年12月22日糸魚川大火がありました。
ラーメン屋からの出火でした。当日の強い南風で瞬く間に燃え広がります。火が空を飛び、数百メートルも離れたところで火の手が上がるという状態です。30時間にわたり燃え続け、糸魚川駅北側はほぼ焼け落ちました。幸い死者は1人もおらず、消防、警察、行政の命懸けの活躍はのちに称賛されました。
また人災ながら、高鳥修一国会議員らの尽力で国が動き、被災者生活再建支援法が適用され、公的支援が行われたことは、記憶に留めて良い事と思います。













『年末に振り返る議会改革の潮流』

〜どうやら上越市議会は圧倒的に遅れはじめているらしい〜

◼️議会改革の3つの柱

今年、早稲田大学マニフェスト研究所のキックオフミーティングに参加して自覚した事、それは「どうやら上越市議会の改革は圧倒的に遅れはじめているらしい」という事です。

「政策形成サイクル」「通年議会」と「議会DX」この3つがいま全国の議会改革の肝になってきています。
どれも上越市議会は手付かずと言って良い状態です。

「政策形成サイクル」

改めて言うまでもなく、議会の役割は市長(行政)を監視し暴走を食い止め怠慢を諌める事が第一ですが、同等に大事なのが立法能力(政策形成能力)です。
一年度を一回りとする政策形成サイクル。
長年「追いつけ追い越せ会津若松市議会」という感じでしたが、さまざまな議会がその体制を整えつつあります。

ミーティングでは、横浜市議会の会派よこはま自民党さんの「市民参加型プラットフォームDecidim」と、横須賀市の会派よこすか未来会議さんの「政策形成PDCAサイクル」の2つの事例が紹介されました。

どちらも極めてシステマチックで合理性が高く、かつ汎用性があります。
やる気になれば上越市議会でもできるでしょう。問題はその「やる気」なのかもしれません。

「通年議会」

通年議会についての発表はありませんでしたが、それは「通年議会」はもはや特筆すべき改革でもなんでもない当たり前のことになりつつあることを示していると思います。
また、例えば横須賀市議会がそうであるように、政策形成を行う上でも通年議会がプラスになることは明らかです。
もはや反対する理由はないでしょう。これも「やる気」の問題です。

「議会DX」

取手市議会さんのAI速記とAI字幕に注目しました。
AI速記は委員会閉会後30分で初稿があがり、すぐに字幕入りのYouTubeがアップされるそうです。
これにより聴覚障害者の方にも素早く議会のやりとりを見てもらえるという利点があるとのこと、なるほどと思いました。

町田市議会さんの「議会カルテ」も、DXのあり方として注目しています。
毎回全ての議案について同じテンプレートのカルテを作成し、どういう議案か、どんな議論があったか、結果はどうなったかを市民に示しています。全ての議案、です。

上越市議会は「議会報かけはし」で各委員会1ページずつ議案を紹介していますが、紙面の都合上、幾つかしか紹介できません。圧倒的な差です。
この議会カルテは言ってみれば、「ネット上での議会報告」であり、議会DXの取組の一つといえます。
これらもまた「やる気」さえあれば、上越市議会でもすぐに取り掛かれる類です。

◼️上越市議会の議会改革

早稲田大学マニフェスト研究所の調査によれば、上越市議会は、全国1500県市町村議会の中で議会改革度20番台だそうです。最高は4位でここしばらくずるずる順位を落としています。

ランキングに一喜一憂する事はまったく必要ありませんが、このところ議会改革が滞っていたと私は考えます。そうしているうちに、全国の地方議会がどんどん改革に挑戦し成果を出しているわけで、順位が落ちるのは当たり前です。

東の取手市と西の大津市あたりが横綱級でしょうか。
上越市議会は、議会改革において圧倒的に遅れ始めているというのが私の認識です。

今期残すところ1年半を切りました。
この短いなかで、議長の指導のもと、どれだけ改革を進め市民の期待に応えられる議会となれるか、我々の大きな命題だと思っています。
上越市の第三セクターリフレ上越山里振興が、国の雇用調整助成金など約3915万円を不正受給していた事が発覚しました。
市議会はこの問題に真正面から取り組まなくてはなりません。

不正受給の当事者が依頼した弁護士の調査結果を待つと市長は言ったそうですが、それで真相が明らかになるのでしょうか。市長、妙にのんびりしている感じがしますが、進退に関わる可能性だってあります。

市は、第三者の調査機関をつくり、厳正に調べるべきです。この赤字続きの第三セクターを生き延びさせてきた市には当然責任はあります。
それを容認してきた議会にも責任があります。
そして「私は知らなかった」という社長、あなたにも当然責任はある。

市議会には、百条委員会という伝家の宝刀があります。抜くときは抜ける。刀はある。問題は抜く確信と勇気を、議会の長が持てるかどうかです。
議長は、こういう時こそリーダーシップを発揮して、決然と対処しなくてはなりません。

上越市議会は、不正を許さない。
その一点だけ全議員で確認し合えば、ひとつにまとまるでしょう。

ところで、なぜ議会が終わった翌日に記者会見になるの?タイミング良すぎでない?