HORAC流作戦の立て方 その7② | Dr. honwoodのお話 不妊治療

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卵子は良いといつも言われるが妊娠しない方②

次に、胚が自己抗体によって攻撃されているケースです。抗核抗体をはじめとする自己抗体のチェックは必須です。 

 

さらに、胚を養う血管が詰まってしまう抗体を持っている場合も着床しません。有名な原因が「抗リン脂質抗体症候群」です。抗フォスファチジルエタノールアミン抗体の存在も結構重要です。

 

また、プロテインCSの欠乏も同様の症状になります。僕はこういうものが見つかったら躊躇なくヘパリンを投入します。この場合のヘパリンの効果は絶大です。ヘパリンは出血しやすくなる点があるので使用経験の浅い医師は怖がりますが、今までヘパリンのおかげで多くの赤ちゃんがこの世に産まれています。ヘパリンも色々あって、ヘパリンカルシウムなど通常のヘパリンは点滴用です。自己注射するとすればオルガランなど半減期の長いものが有用です。

 

次に、夫婦の染色体を調べる必要があります。夫婦どちらかに染色体異常がある場合、高率に赤ちゃんに異常が発生するからです。もし、異常があれば、着床前診断で正常な胚を選択する方法があります。