物語です。

その1


ある日のこと

わたしは友人のバンド練習に付き合って行った。

たまたまボーカルさんが遅れてくるからと

わたしが頼まれて

ボーカルをやった。


なんていうんだっけ

野球のときに、練習のために

打たせてあげる為のピッチャーさんていたよね

あんな感じのつもりでした。


遅れてきたボーカルさん

顔がひきつっていた。

完全にやりたくないモードを醸し出し

機嫌を壊し始めた。

わたしは下手だから

あなたがやったら?とわたしに言う。

どうして?

だって、だって、といじける、その人。

なんとか周りがなだめすかし

とりあえず練習時間は終わった。


わたしはその子が、トイレにいくのを

見計らって追いかけて言った。


自分の大事な場所を取られたって

思った?

ちがうよ、あなたは自分の立場を

守る事をしなかったのが問題だと思うよ。

あなたがさっき、遅れて入ってきた時に

やらなきゃいけないことがあったよ。


『遅くなってごめんなさい!あ、○○さん

代わりにやって下さって、ありがとうございました』


それだけで、貴女は貴女の場所に

戻れるんですよ。


きっとあなたは

ちゃんと言いたいことを主張できなかったのね。

認めてもらえる場所が歌う事だった。

ならば、いじけたり、言い訳したり

怒ってはいけない。


あなたは、

『なぜ自分じゃないの?なぜ選ばれないの?』と

思う事を味わってきたからでしょう。

過去に。

だから出てしまった行動。


自分の居場所は自分で

死守しなきゃね


間違ってはいけない

問題は全て自分の中にあり

答えはだせるものだよ








マリア