私見→
サントリーの小ホール、いつも思うことだが、舞台上と、その前ぐらいと、客席がボールルームのようになっていて、ムジークフェライン・ザールをイメージしているのだろうが、舞台から少し下がるだけで、何かバランスや音の迫力が低下する。

普通は、最後列など、いい感じに音が飛んてくるのだが、どうも残念だ。(これはピアノリサイタルでも、弦楽アンサンブルでも、そうだったな、、)

逆に大ホールは、自分の師匠筋のオケマンは、アンサンブルが作りにくい、と批判していたが、聞く方は、BPOの本拠地のように、何か気持ちよく騙される。これはP席ですら、そんな気にさせてくれるマジックがあったな(渡辺貞夫カルテットと生オケの時は、リズムや音量バランスが取り難くそうだったかな?)。

リアルよりも魔法をかけられるか否か、その辺、僕が生で見た中では、マヘリア・ジャクソン、アート・ブレイキー、マッコイ・タイナー(「サハラ」の時)だったな。
キッドアイラックの浅川マキにもやられたが。

(厚生年金大ホールのひどい音響に負けてしまう日本の弦楽アンサンブルと、それを本番始まった途端に停めて、やり直させるフルートの宇宙人ジミー・ギャルウェイにも、別の意味でやられたが‥)

そういえば、ジェシー・ノーマン+小澤征爾(新日本フィル)のリハにも立ち合った。あれもサントリーだったかな?
ジェシーは、あの巨体を鳴らすための発声練習が楽屋で1時間余り、小澤さんが、焦れて「いい加減に出てこいよ」みたいな感じで、メッセンジャーを走らせていた。(笑)

ロリンズやマイルスは、ちょっと残念だった。

昔のひどいNHKホールだったが、雪村いづみさんにも、圧倒された記憶がある。(30周年?リサイタル)

専門的に言うと、音圧のベクトルが揃って伝わるときに、人の想像を超える感動が生まれるのだ。🔥🔥