沖縄空手〜ここから新たな体術も生まれ、護る心も育った‥


今日の新聞から→

※10月25日名字の言

 沖縄で培われた「空手に先手なし」の心

戦後の沖縄空手界を支えた長嶺将真氏は晩年、「沖縄の空手と世界平和について」と題する講演を行った。世界で類のない「空手に先手なし」の哲理を創出した琉球の歴史に触れ、こう語っている


▼「全世界の人々が今一度手を胸に当てて、攻撃の心すなわち先手の心から琉球沖縄で培われた空手に先手なしの心に変わり、これを体得して初めて世界の真の平和がよみがえると確信する」(柳原滋雄著『空手は沖縄の魂なり 長嶺将真伝』論創社)


▼沖縄戦を生き抜き、生涯、空手を究め続けた氏が最も尊んだのは「戦わずして勝つことを最上の勝利」とする精神であった。空手発祥の地・沖縄では、10月25日を「空手の日」と定め、先人から継ぐ平和の心を国内外へ発信している


▼1975年1月、SGIが発足。世界広布源流の地となったのは、沖縄と同じく戦火にあえいだグアムであった。当時の心境を池田先生は記している。「最も小さな単位である、一対一の『人間』と『人間』の交流を大切にするのだ。最も身近な使命の国土である足元の『地域』から、友情と貢献の輪を広げよう」と


▼今なお世界を覆う憎悪と暴力の炎。不信と分断の連鎖を断つ強き祈りを根本に、生命尊厳の哲理を語り抜きたい。(首)