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東大生が「食べ放題で原価を計算する人は頭が悪すぎる」と考える理由
「食べ放題」への向き合い方ににじむ価値観
食べ放題に行くと必ず出現するのが「食べ放題の料金分の元を取る」という勢力です。「このお肉はメニュー表でだいたい○○円だからお得!」や「この料理は値段が安すぎる!」のように、食べ放題に来てまで値段を気にしてしまう人っていますよね。
食べ放題で「原価」を気にする人は残念
たしかに原価を気にしてしまう気持ちはわかりますが、僕には「なんて残念な人たちなのだろう」と思えてなりません。彼らがケチだと言っているのではなく、彼らが「自分たちが何にお金を払っているのか」に気がついていないからです。 お金を費やして何かをするときに「何のためにお金を使うのか」を見誤ってしまうと、損をします。「元が取れている/取れていない」にこだわりすぎて、本来楽しめるはずのビュッフェを楽しめなくなってしまうなんてことになりかねません。 今回は、お金を使う際の「目的意識の重要性」についてお伝えします。
お金の使い方で「幸せに生きられるかどうか」が決まる
どうしてお金を使うときに、いちいち目的意識を持たなくてはいけないのでしょうか。 それは目的意識があるかどうかで、とるべき行動や心持ちが大きく変わってくるからです。「何のためにお金を払っているか」に気がついているかどうかで、大げさにいえば「幸せに生きられるかどうか」が決まってしまうのです。 たとえば、先述した例のように食べ放題レストランに行った場合を考えてみましょう。友人と2人で訪れたと考えてみてください。
食べ放題でなにを重要視するか?
あなたは食べ放題に来たときくらい、自分の好きなものを好きなだけ食べたいと考えています。ですが、一緒に来た友達は原価にこだわって「この料理は安いからダメ!」「この料理は高いからたくさん食べよう!」と妙な気合を入れています。 あなたは自分の食べたかった料理を好きなタイミングで適量だけとって食べています。しかし、あなたの友人は自分の頼みたいものや自分の大好物よりも「原価が高いかどうか」のみを考え、高いメニューを大量に注文しています。 また、お腹がいっぱいになっても無理して食べようとしています。
食べ放題は「選択肢を買う場所」
もちろんその友人自身はとても幸せなのかもしれません。ですが、僕からすると、「お金」という尺度に縛られているこの友人のような楽しみ方は、なんだかとても窮屈そうに見えてしまいます。 同じ食べ放題に行って、このような楽しみ方の差が生まれる理由は「何のためにお金を払っているか」に気がついているか否かだと考えます。 僕は食べ放題のレストランという場所を「すべての料理がタダになっている場所」だとは考えていません。そうではなくて、「選択肢を買う場所」だと捉えています。 つまり、「定額の料金を払えば、どの料理をいくら食べてもよい」という権利を買っているのであって、料理ひとつひとつには元から値段がついていないと思うのです。
料理ひとつひとつに値段はついていない
食べ放題の料金体系はスマホのデータプランに似ています。 「月々○○円で何ギガでも使い放題!」なんて売り文句のデータプランに加入したときに「よし、データ料金の元を取ってやるぞ!! YouTubeをたくさん観て、データを使いまくってやろう」と考える人はきっといませんよね。 本来は食べ放題も同じはずです。「定額を払えば、これらの料理が食べ放題!」というサービスを買っています。YouTubeの映像データひとつひとつに値段がついていないのと同じように、料理ひとつひとつに値段はついていないのだと思うのです。 この事実に気がついているかどうかで、ずいぶんと人生の生きやすさが変わります。
好きな料理を好きな量、好きなときに食べられる
スマホのデータプランの元を取ろうとして、別に見たくもないYouTubeや映画を常に垂れ流しても、スマホが使いにくくなるだけです。 しかし、「いくらでもネットを使える」というサービスだと捉えれば、好きなタイミングで好きなだけネットサーフィンができる便利なサービスとなります。 食べ放題だって同じです。胃袋の限界まで料理を詰め込んでしまうと苦しいかもしれませんが、「好きな料理を好きな量、好きなときに食べられる」と捉えれば、お腹いっぱいになるまで楽しめる食のテーマパークとなります。
「自分は何のためにお金を使ったのだろう」と考える
同じお金を払っても、何のためにお金を払っているのかに気がついているかどうかで、自由度が変わります。「使った分の元を取る」という縛りをなくしたほうが、ずっと自由にのびのびと生きられるようになるわけです。 お金を使うと、ついつい「使った分を取り戻してやろう」と思ってしまいがちです。ですが、そう考える前に「自分は何のためにお金を使ったのだろう」と考えてみるだけで、お金や時間をより有意義に使えるようになります。